...彼自身も限りない嫌悪を抱いてゐる卑怯な暮し方を取り戻すかも知れない...
芥川多加志 「四人」
...もつとも大切なもの……それは数限りないさまざまなものがあるが...
上村松園 「思ひ出」
...限りないそして説明しがたい親しみが...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...かれは限りない喜びを顔にたたえて...
田山花袋 「田舎教師」
...限りない悲しみが...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...閉じた瞼(まぶた)の裏に、私は、近頃毎晩ハッキリと、限りない、生々した雑草の茂み、その一本一本を見る...
中島敦 「光と風と夢」
...限りないといふことにほかならなかつた...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...限りない痛々しさです...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...限りない欝憂から逃れたいとあせつて居たときでも俺はある大切なもの...
平出修 「瘢痕」
...彼の限りない野心(やしん)に快(こゝろよ)く微笑(ほゝゑ)みクリスチヤンを俗人から區別し...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...限りないあはれさを覚えて見るに堪へなくなり急いで帰つた...
北條民雄 「柊の垣のうちから」
...呻(うめ)くように言うのだ――限りない怨みをこめた目で...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...限りない退却があるばかりだ...
宮本百合子 「新しい一夫一婦」
...女の童に就いて私はいつも限りない愛(いと)しい心の立ち帰ることを感じます...
室生犀星 「ザボンの実る木のもとに」
...文化の意義を含んでいるものが数限りない...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...限りある財力で限りない兵は養へないし...
吉川英治 「折々の記」
...限りないいのちの表現としてそれはあまりに貧しい表現ではないか...
吉田絃二郎 「沈黙の扉」
...――この種の数限りない疑問について...
和辻哲郎 「古寺巡礼」
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