...其等の顏を踏附ける事もなく...
石川啄木 「病院の窓」
...追懸(おひかけ)のやうに附けるのだよ...
グスタアフ・ヰイド Gustav Wied 森林太郎訳 「薔薇」
...身體を洗ふ爲に石鹸をなすり附ける...
海野十三(佐野昌一) 「南太平洋科學風土記」
...こちらからやつたのとですよ」と細君は自慢らしく言つて次の手紙を又二つに破つて糊を附ける...
高濱虚子 「俳諧師」
...自転車に附けるラムプの借用を申し込んだが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...娘の蒼ざめた頬に摺り附けるのです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...漸(ようや)く本當の下手人を見附けると...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それから『万葉集』の訓を附ける時にもこれは役立つのであります...
橋本進吉 「古代国語の音韻に就いて」
...雪に附ける足跡奥の方へ行けるように見えしかば...
南方熊楠 「十二支考」
...細字で日記を附ける...
森鴎外 「ぢいさんばあさん」
...今に遣っ附けるから...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...然るにこのバルヂピエロはもう若いもので無いと諦念(あきらめ)を附けることの出来ない人として...
アンリ・ド・レニエエ Henri de Regnier 森林太郎訳 「復讐」
...石灰を焼くとかいう段になるとそれでは済まぬのであるいは炭焼沢であるとか灰谷であるとか七之助竈(がま)であるとかいう名を附ける...
柳田國男 「地名の研究」
...彼は決して思いやりのある挨拶や元気附ける言葉を忘れなかつた...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...笛の笙(しょう)歌を「オヒャラリヒウヤ」とタタキ附けるように云う時は筆者の気が抜けているのを呼び醒ますためであった...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...どうせ出鱈目(でたらめ)に附けるんだから……とか何とか云っている血も涙も無い人々には特に大きな声で申上げておく...
夢野久作 「創作人物の名前について」
...少しでも使用人の袖口から襯衣が出すぎているのを見附けると...
横光利一 「旅愁」
...滋野は笑つて「もとは帽子に附ける造花を内職にして居た物堅い家(うち)のお嬢さんだが...
與謝野寛、與謝野晶子 「巴里より」
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