...間抜けで落したと気がつくと...
泉鏡花 「開扉一妖帖」
...この間抜け親父奴...
犬田卯 「米」
...よっぽど間抜けな賊(ぞく)ですよ...
江戸川乱歩 「吸血鬼」
...間抜けめ」こういったようなことから...
鈴木三重吉 「千鳥」
...とか間抜けた嘆声を発して...
太宰治 「富嶽百景」
...以上の四つが、なぜそのひとが私にとって、れいの「唯一のひと」であるかという設問の答案なのであるが、それがすなわちお前たち二人の恋愛の形式だったのではないか、と問いつめられると、私は、間抜け顔して、そうかも知れぬ、と答えるより他は無い...
太宰治 「メリイクリスマス」
...ヘーゲルの真理の観念が間抜けて見えたのも...
戸坂潤 「認識論とは何か」
...所謂左翼公式主義者なるものがどんなに間抜けた判らず屋であったにしても...
戸坂潤 「ひと吾を公式主義者と呼ぶ」
...「君は僕を間抜けだと思ってるんだね...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...夢中になって飛出して来ました」「馬鹿ッ」「…………」「平次がそんな間抜けな事を...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間抜け奴(め)ッと...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...俺も大間抜けさ」平次は千両箱を七つも積んであったところへ来ると...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...臍(へそ)が何うかなりゃしませんかしら――」「間抜けだからな...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...間抜け奴!」「当り前よ...
葉山嘉樹 「労働者の居ない船」
...エヘン!――僕達が間抜けで...
原民喜 「白い呼吸」
...あの偉そうな老いぼれの間抜けめが……...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...跳び 貫こうとする我心本体は我にさえ解らず間抜けた侍女のようにいつもあとから「我(が)」が実質の 影を追うのだ...
宮本百合子 「五月の空」
...お言葉の通りの大馬鹿野郎の大間抜けだったのですから……」「アハハハハ...
夢野久作 「霊感!」
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