...開け放した窓からは...
有島武郎 「クララの出家」
...開け放した窓から時々戸外(そと)を眺めるが...
石川啄木 「鳥影」
...ああして開け放しておくのは不用心ですから...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「恐怖の幻兵団員」
...」五月いうても眼エ痛うになるほどキラキラするお天気でしたから窓はところどころ開け放してありましたが...
谷崎潤一郎 「卍(まんじ)」
...開け放してあるのは...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...先刻開け放したままの戸が一枚...
豊島与志雄 「田原氏の犯罪」
...門扉は昼夜開け放しで...
豊島与志雄 「文学以前」
...私の室は開け放しのままだった...
豊島与志雄 「祭りの夜」
...此葵は夏になれば屹度こゝに咲くので裏戸が開け放してあれば往來からでもすぐ目につく...
長塚節 「芋掘り」
...門をしめる事が出来ないから開け放しのまま行ってしまった...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...開け放したまゝの裏口から跣足(はだし)で飛び出した孫三郎は...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...裏門は八文字に開け放してあつた」「萬々一...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...二人はきっとドアを開け放しにしていったのだ...
フランツ・カフカ Franz Kafka 原田義人訳 「変身」
...すっかり開け放した窓枠(まどわく)の中から...
堀辰雄 「美しい村」
...私はドアを開け放しにしておいて...
堀辰雄 「旅の絵」
...開け放しの部屋に一杯あたつてゐた...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...大きな山茶多く茂れるが夜分門を閉づれど戸を締めず開け放しだった...
南方熊楠 「十二支考」
...台所の入口と私の枕元に在る奥の間(ま)の中仕切(なかしきり)が開け放しになっておりましたから...
夢野久作 「巡査辞職」
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