...そして老エフィゲニウスが眼に入れても痛くないほどに鍾愛(しょうあい)している一人娘のロゼリイスは...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...数年を経てようやく先代を恥(はず)かしめぬ鶯を養成しこれを再び天鼓と名づけて愛翫(あいがん)した「二代目の天鼓もまたその声霊妙(れいみょう)にして迦陵頻迦(かりょうびんが)を欺(あざむ)きければ日夕籠を座右(ざゆう)に置きて鍾愛(しょうあい)すること大方ならず...
谷崎潤一郎 「春琴抄」
...娘を鍾愛(しょうあい)しながらも...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...花の名を綽名(あだな)としているダーリアという女を鍾愛(しょうあい)していた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...彼はコゼットを鍾愛(しょうあい)し...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...全家族の鍾愛(しょうあい)のうちに育ったが...
野村胡堂 「楽聖物語」
...それを鍾愛(しょうあい)するの余り...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...丁子屋善兵衞の鍾愛(しようあい)も思ひやられました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...やがて薔薇も匂いそめ単純な希いがたかまり凝って光とともに燃ゆるとき愛するひとよ御身の命も亦溢れわれら鍾愛の花の上へ燦然とふり注ごう...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...鍾愛(しょうあい)此上無かりしが...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
...永禄元年の和睦――甲越の一時的な和議のできた年に――とうとうこの鍾愛(しょうあい)して措かない大事な家来を三河の徳川蔵人元康(くらんどもとやす)へ遣ってしまった...
吉川英治 「上杉謙信」
...氏のよい公達(きんだち)かが鍾愛(しょうあい)したものにちがいない)彼女の父はそう云った...
吉川英治 「篝火の女」
...そして鍾愛(しょうあい)の乙御前(おとごぜ)の釜を与えた...
吉川英治 「黒田如水」
...鍾愛(しょうあい)して措(お)かなかったのは...
吉川英治 「剣の四君子」
...信長が鍾愛(しょうあい)していた乙御前(おとごぜ)の釜が宝蔵から出されてあった...
吉川英治 「新書太閤記」
...これらのお覚えめでたい鍾愛(しょうあい)の親臣中にあって...
吉川英治 「新書太閤記」
...彼が鍾愛(しょうあい)して措かない糸垂(しだ)れ桜の巨木は...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...眼の中へ入れても痛くないほど鍾愛(しょうあい)して...
吉川英治 「宮本武蔵」
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