...けれども、硝子(ガラス)戸と障子(しょうじ)とで、二重にしめきった部屋の中は、火鉢のほてりで、のぼせるくらいあたたかい...
芥川龍之介 「老年」
...竹の胴輪を入れてつくった植木鉢もあったが(図107)非常に効果的で...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...残った金魚はなまこの水鉢の中にくるくる輪をかいてまわっていた...
伊藤左千夫 「奈々子」
...ふちの焦げた箱火鉢に安ツぽい藤づるのおほ土瓶がかかつてゐるのを見ても...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...二階から転げ落ちてきたのやないか」「ああ金魚鉢? ああさよか...
海野十三 「蠅男」
...後から往く」許宣は禅師から鉢盂をもらって李幕事の家へ帰った...
田中貢太郎 「雷峯塔物語」
...それはなんだか兜(かぶと)の鉢(はち)のような格好にも見られた...
寺田寅彦 「簔虫と蜘蛛」
...そこに火鉢がある」能登守が平常(ふだん)用ゆる大火鉢へ眼をうつしました...
中里介山 「大菩薩峠」
...火鉢の後から轉げるやうに...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...彼女は彼の家の火鉢の前に座るべき正妻の権利を第一にもちうるものは自分だと信じてるのだ...
長谷川時雨 「明治座今昔」
...それから私達は火鉢を圍みました...
水野仙子 「道」
...左手を長火鉢にかこまれて...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...安中と火鉢を囲んで雑談をしていると...
森鴎外 「ヰタ・セクスアリス」
...この一つの鉢も、幾つかの哲理を教えてくれる...
柳宗悦 「工藝の道」
...例えば「茶」に用いる鉢は何寸でなければならぬという如きは...
柳宗悦 「民藝とは何か」
...香り床しいクリサンセマムドワーフの鉢が...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...摺鉢(すりばち)の底の長崎から...
夢野久作 「名娼満月」
...そのお客さんの火鉢へ...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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