...相手は一言もなく三百万円の金包みを持って...
江戸川乱歩 「影男」
...大きな金包みを宗左の鼻先きに突きつけた...
薄田泣菫 「茶話」
...明日(あす)は手拭(てぬぐい)に金包みを添えてお礼に行くのが通例です...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...グルーシェンカがその金包みを取りに来るのを当てにして...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...古い引き出しの中にいつでも金包みを入れてる...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...金包みを入れておいたくせに...
林芙美子 「新版 放浪記」
...それぞれの名をしたためた落語家の給金包み――即ちおわりで盛り上がってしまっていた...
正岡容 「小説 圓朝」
...金包みを官左衛門に打ち附けんとして心附き...
三木竹二 「両座の「山門」評」
...(金包みを出す)井上 打合せは途中でよい...
三好十郎 「斬られの仙太」
...(金包みを出す)井上 打合せは途中でよい...
三好十郎 「天狗外伝 斬られの仙太」
...去定は例の金包みを渡して...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...御迷惑かもしれないが預っておいて下さい」別れ際になって彼はまた金包みを渡した...
山本周五郎 「おばな沢」
...又五郎は坐るとすぐに袂の金包みを出し...
山本周五郎 「おれの女房」
...さっきの金包みを取り出すと...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...その部屋の机の中に金包みがございますが...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...……お約束しますよ」金包みを握ったままうなだれている青年は...
山本周五郎 「日本婦道記」
...――爺さん、じつはよそで泡(あわ)を食って、その金包み以外、大事な物まで置き忘れて来たんだ...
吉川英治 「新・水滸伝」
...確かにあなたが金包みを落した時...
吉川英治 「宮本武蔵」
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