...権門富貴の最後の儀式を飾る金冠繍服(しゅうふく)の行列こそ見えなかったが...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...そのとき右の奥歯の金冠二本をだめにしてしまって...
太宰治 「虚構の春」
...………」幸子は内裏雛(だいりびな)の女雛(めびな)の頭へ瓔珞(ようらく)の附いた金冠を着せながら...
谷崎潤一郎 「細雪」
...瑠璃珊瑚(るりさんご)を鏤(ちりば)めた金冠の重さに得堪えぬなよやかな体を...
谷崎潤一郎 「刺青」
...継ぎ歯、金冠、ブリッジなどといったような数々の工事にはずいぶんめんどうな手数がかかった...
寺田寅彦 「自由画稿」
...実にわが第十九世紀文明の世界は金冠を戴くの帝王よりも...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...頭に戴ける金冠の...
夏目漱石 「薤露行」
...朝鮮慶州金冠塚發見の王冠はしがき私(わたし)は『博物館(はくぶつかん)』といふ題(だい)で書(か)くことになりましたが...
濱田青陵 「博物館」
...金冠塚と瑞鳳塚とは...
濱田青陵 「博物館」
...あの鳳凰臺(ほうおうだい)の南(みなみ)の方(ほう)の小(ちひ)さい塚(つか)からも金冠(きんかん)が出(で)たのです...
濱田青陵 「博物館」
...また金冠塚(きんかんづか)のすぐ西(にし)の塚(つか)を...
濱田青陵 「博物館」
...これもまた金冠塚(きんかんづか)と同(おな)じような勾玉(まがたま)のついた金冠(きんかん)や金(きん)の飾(かざ)り物(もの)が出(で)ましたので...
濱田青陵 「博物館」
...逃ぐるを金冠戴ける蛇王が追い去(はし)る...
南方熊楠 「十二支考」
...数千の蛇が金冠を戴いた大蛇を囲み聚(あつ)まりいた...
南方熊楠 「十二支考」
...奥歯の金冠が二三本チラチラと光っていた...
夢野久作 「幽霊と推進機」
...呂布の紫金冠や連環(れんかん)の鎧(よろい)をかすめ...
吉川英治 「三国志」
...七宝の金冠をいただき...
吉川英治 「三国志」
...七彩(いろ)の珠などちりばめた金冠を載せ...
吉川英治 「新・水滸伝」
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