...都大路(みやこおおじ)に血をあやさなんだのが...
芥川龍之介 「邪宗門」
...築土(ついじ)つづきの都大路(みやこおおじ)を...
芥川龍之介 「邪宗門」
...百千網(ももちあみ)巷巷(ちまたちまた)に空車行く音もなくあはれ、今、都大路に、大真夏光動かぬ寂寞(せきばく)よ、霜夜の如く、百万の心を圧せり...
石川啄木 「詩」
...百千網都大路に人の影暁星の如いと稀(まれ)に...
石川啄木 「詩」
...不知火(しらぬひ)の浮(う)いて漾(たゞよ)ふ都大路(みやこおほぢ)の電燈(でんとう)を見(み)ながら...
泉鏡太郎 「大阪まで」
...悲しみをひたにつつみて行くわれを柩に入れて船出せさせよわが佐渡よこひしき人ももろともに浪に沈むな船出するとき佐渡の山こともなげなるおもてしてわれの船出を見送るものか島にただひとりの君をのこしたるおもひをもちてわれ佐渡を去る大佐渡と小佐渡とならびなかぞらを君がまなざし照らすその島あなわびし都大路は路のべに小石のもてる喜を見ず赤玉や...
江南文三 「佐渡が島を出て」
...また都大路の女の着物の色から来るともいうが...
薄田泣菫 「艸木虫魚」
...日(ひ)ぞ照(て)りしらむ日盛(ひざか)りの都大路(みやこおほぢ)を...
薄田淳介 「白羊宮」
......
世禮國男 「首里城」
...都大路を感ずるのである...
太宰治 「九月十月十一月」
...単に積んだ鉄檻の猛牛に送牛人(カベストロ)と称する専門家が附いてえんさえんさと都大路を練ってくところは大した見物(みもの)だ...
谷譲次 「踊る地平線」
...まだまだ恐ろしいいろいろの怪物を毎朝毎夕製造しては都大路から津々浦々に横行させているのである...
寺田寅彦 「ジャーナリズム雑感」
...そうして二人とも美しい顔をゆがめてチューインガムをニチャニチャ噛みながら白昼の都大路を闊歩(かっぽ)しているのであった...
寺田寅彦 「チューインガム」
...都大路をしゃならしゃならと歩み出しました...
中里介山 「大菩薩峠」
...武士の見下してゐる都大路には...
新美南吉 「良寛物語 手毬と鉢の子」
...五人六人連れ立って都大路を練り歩く...
山本笑月 「明治世相百話」
......
横瀬夜雨 「花守」
...都大路を打渡して得意になっていたが...
吉川英治 「随筆 新平家」
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