...惣右衛門さんは一コロリにかかつて避病院へつれて行かれたのだが...
中勘助 「銀の匙」
...今しも本所(ほんじよ)の避病院(ひびやうゐん)に送られやうと云(い)ふ騒(さわぎ)の最中(さいちゆう)である...
永井荷風 「すみだ川」
...避病院に着くと、彼はとんとんと廊下を通った...
原民喜 「コレラ」
...大きな避病院でゝもあるやうに寄りつかなかつたのです! 今だつてまだどれほど嫌つてゐるか――」彼は齒噛(はが)みして沈默した...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...二階からは避病院の小屋の屋根が微かに見えた...
正宗白鳥 「避病院」
...どうして避病院を拔け出て歸つたのかと母は訊いてゐたが...
正宗白鳥 「避病院」
...小さい避病院は間もなく滿員となつた...
正宗白鳥 「避病院」
...避病院といふこの村には開闢(かいびやく)以來の一種特別な建物は...
正宗白鳥 「避病院」
...北風に煽(あふ)られて避病院のあたりは凄(すさま)じい焔が燃え上つてゐた...
正宗白鳥 「避病院」
...避病院の建物は最早目に映らなくなつた...
正宗白鳥 「避病院」
...避病院は、つい近所にある...
三島霜川 「昔の女」
...避病院の横手を通ツて...
三島霜川 「昔の女」
...お前避病院に行っちゃあどうだい...
宮本百合子 「黒馬車」
...お前避病院に行かないかい...
宮本百合子 「黒馬車」
...避病院に関しての迷信...
宮本百合子 「黒馬車」
...あの下に避病院があったでしょう? そこを改造して...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...太夫元からは鶴ちゃんの病状が病状故若し避病院へでもやられては興行をさし止められるから...
矢田津世子 「旅役者の妻より」
...ちょうど避病院の落成式があったでのう...
夢野久作 「骸骨の黒穂」
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