例文・使い方一覧でみる「選り分け」の意味
スポンサーリンク...労働文芸としからざるものとを選り分ける... 
有島武郎 「宣言一つ」
...活字を選り分ける女工の手の敏捷（すばしこ）さを...
石川啄木 「病院の窓」
...手紙の束を手早く一つ一つ選り分けている男が一人...
大杉栄 「日本脱出記」
...大きな籠の中からとり出すのはつるのこはれた鐵瓶や錆の出たブリキ製の御飯蒸しかうやくを澤山張つた埃だらけな硝子のかけらもう日が暮れるのに家中明け放しの中でどう仕末がつくことと思はれる冷たいがらくたを一手に引受けて一々選り分け仕末する...
千家元麿 「自分は見た」
...例のつんつるてんの書生と腹の大きい女とが赤ん坊の著物の柄を選り分けた事もあつた...
高濱虚子 「續俳諧師」
...それをさらに選り分けて纏めたのが以上の百四十一句である...
種田山頭火 「草木塔」
...適当に仕切られた戸棚や引出しの中に選り分けられて...
寺田寅彦 「言語と道具」
...しかしその盲目の娘と野菜を選り分けてる女とを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...草木の根を土から選り分けて...
豊島与志雄 「土地」
...そして私は熟（う）れたのと熟れないのとを選り分けた...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...お里はやがて臺と鼻緒を選り分けて亭主の手に渡すと...
水野仙子 「神樂阪の半襟」
...この真を選り分ける能力（それはわたしにおいてほんの僅かなものではあろうが）...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...真子を一々串の尖端（さき）で選り分けて塩辛に漬ける...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...あのころよりも一層濃くなった緑の色のむらむらと打ち重なった樹幹を眼で選り分け...
横光利一 「旅愁」
...それを選り分けては馬券を買ひにやつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...なお幾分でも食べられそうな部分を選り分けているのだった...
吉川英治 「日本名婦伝」
...選り分けるなんてことは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
...わたくしども女を選り分けるのは...
レスコーフ Nikolai Semyonovich Leskov 神西清訳 「真珠の首飾り」
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