...『怎(ど)うも遲くなつちやつて...
石川啄木 「鳥影」
...その人達はもう先に其處に行つてゐて此方の來るのを遲いと言つてゐるだらうと思つて來たのであつた...
田山花袋 「歸國」
...やはり遲れずに向うからやって來てくれた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...人智の啓發にはその進歩に遲速がある...
長岡半太郎 「ノーベル小傳とノーベル賞」
...曳綱の曳かくを遲み...
長塚節 「長塚節歌集 上」
...遲い夜食は、前日捕れたといふ牝鹿の汁、てうまの燒肉で美味(おい)しく味ひ、午前零時十五分に就寢...
沼井鐵太郎 「黒岩山を探る」
...遲い朝飯をやり乍ら...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...飴色の鼈甲(べつかふ)の――少し時勢遲れの大振りな櫛(くし)が一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...その晩も遲くなつて歸つて來た八五郎の報告によれば...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...嫁(とつ)ぎ遲れの薹(とう)の立つた娘ですが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...うつかりして渡船(わたしぶね)の仕舞ひ船に遲れてしまひ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...鐵(てつ)のはひつて來(く)るのが大分(だいぶ)遲(おそ)かつたがために...
濱田青陵 「博物館」
...もう遲いので、女中が蒲團をかゝへて梯子段をあがつて來た...
林芙美子 「濡れた葦」
...日本文明波及の點に於て少からぬ遲速の差のあつたこと明かであつて...
原勝郎 「日本史上の奧州」
...嫌な子だね此樣な遲くに何を言ひに來たか...
樋口一葉 「わかれ道」
...朝の遲い京都の町家はやつと起きたばかりらしかつた...
室生犀星 「京洛日記」
...此の爭ひは必ずある時期が來れば遲かれ早かれ...
横光利一 「書翰」
...もう時季が遲いために...
若山牧水 「鳳來寺紀行」
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