...座敷能の演目には「道成寺」や「杜若」がある...
...やがて柳橋の老妓の「道成寺」がはじまると共に...
芥川龍之介 「老年」
...小松原(こまつばら)の道成寺(どうじょうじ)へ往って法海和尚(ほうかいおしょう)に頼んだ...
田中貢太郎 「蛇性の婬」
...和風の道成寺の音盤を懸けて纔(わず)かに腹の虫を治めたが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...あのお蔭で菊五郎の道成寺を見損ってしまったのであったが...
谷崎潤一郎 「細雪」
...道成寺(どうじょうじ)の鐘のように...
中里介山 「大菩薩峠」
...たとえてみれば道成寺といったように...
中里介山 「大菩薩峠」
...世人はそれを「道成寺(どうじょうじ)」に見たて...
長谷川時雨 「樋口一葉」
...日本劇を御覧に入れたこと――たしかそのおり貞奴は道成寺(どうじょうじ)の踊の衣裳のままで御座席まで出たとおぼえている...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...『安珍清姫道成寺の段』...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...政木時子てへのが今度だけ入り、道成寺を踊る...
古川緑波 「古川ロッパ昭和日記」
...清姫という名余り古くもなき戯曲や道成寺の略物語等に...
南方熊楠 「十二支考」
...「――おととしと同じ道成寺(どうじょうじ)...
山本周五郎 「さぶ」
...ことに「道成寺」は天下一品とあってすばらしい評判...
山本笑月 「明治世相百話」
...景清▼同十一年(六十二歳)卒都婆小町▼同十三年(六十四歳)石橋(前記)▼同十四年(六十五歳)赤頭道成寺...
夢野久作 「梅津只圓翁伝」
...恩師六平太師をただ葵上と道成寺を舞うために生まれて来た人である...
夢野久作 「道成寺不見記」
...従ってこの道成寺は前後百年を通じて又見られない筈のものである...
夢野久作 「道成寺不見記」
...十五の年に六平太先生の道成寺の鐘を引いた一事でもわかる...
夢野久作 「実さんの精神分析」
...道成寺の釣鐘の中へ逃げこんだような...
吉川英治 「随筆 新平家」
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