...道しるべの様に立っているのだ...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...小林少年が捜索隊の道しるべとして...
江戸川乱歩 「少年探偵団」
...たった一つの道しるべのひもがなくなったのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...道しるべのひもなんかなくっても...
江戸川乱歩 「探偵少年」
...分け入つても分け入つても青い山しとどに濡れてこれは道しるべの石炎天をいただいて乞ひ歩く放哉居士の作に和して鴉啼いてわたしも一人生を明らめ死を明らむるは仏家一大事の因縁なり(修証義)生死の中の雪ふりしきる木の葉散る歩きつめる昭和二年三年...
種田山頭火 「草木塔」
...鼻欠(はなかけ)地蔵(じぞう)の道しるべから畑中を一丁ばかり入り込んで...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...道しるべの古びた石の立つてゐる榎の木蔭...
永井荷風 「買出し」
...道の分るゝ處には必道しるべの石が立つてゐる...
永井荷風 「十年振」
...第五 寺杖(つえ)のかわりの蝙蝠傘(こうもりがさ)と共に私が市中(しちゅう)散歩の道しるべとなる昔の江戸切絵図(えどきりえず)を開き見れば江戸中には東西南北到る処に夥(おびただ)しく寺院神社の散在していた事がわかる...
永井荷風 「日和下駄」
...道しるべとを捲き残して...
中里介山 「大菩薩峠」
...道しるべの蔭にいよいよ蹲(うずくま)って...
中里介山 「大菩薩峠」
...こういう女を道しるべとして...
中里介山 「大菩薩峠」
...ある時は道しるべの案内記として...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お休み」や「菩提樹」や「春の夢」や「道しるべ」や「辻(つじ)音楽師」に匹敵する美しい歌が他にあったであろうか...
野村胡堂 「楽聖物語」
...己れの道しるべを見る如し...
林芙美子 「浮雲」
...兎の足跡がよき道しるべであった...
松濤明 「春の遠山入り」
...道しるべの石碑(いしぶみ)が立っていた...
吉川英治 「親鸞」
...道しるべの側へ腰を下ろした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
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