...道しるべの石碑を畷...
泉鏡花 「遺稿」
...」と道しるべの石碑に挨拶をする...
泉鏡花 「遺稿」
...畑中の坂の中途から、巨刹(おおでら)の峰におわす大観音に詣でる広い道が、松の中を上(のぼ)りになる山懐(やまふところ)を高く蜒(うね)って、枯草葉の径(こみち)が細く分れて、立札の道しるべ...
泉鏡花 「怨霊借用」
...たった一つの道しるべのひもがなくなったのです...
江戸川乱歩 「大金塊」
...ないしは臭(くさ)いものへの道しるべと考えられていた...
寺田寅彦 「蛆の効用」
...曲り角――道しるべと...
直木三十五 「南国太平記」
...道しるべの古びた石の立つてゐる榎の木蔭...
永井荷風 「買出し」
...浅間の町の迷児の道しるべの辻に立って...
中里介山 「大菩薩峠」
...「お休み」や「菩提樹」や「春の夢」や「道しるべ」や「辻(つじ)音楽師」に匹敵する美しい歌が他にあったであろうか...
野村胡堂 「楽聖物語」
...己れの道しるべを見る如し...
林芙美子 「浮雲」
...道しるべのために...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...わたしの唯一の道しるべとして...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...わたしはもう道しるべがなくなった...
マロ Malot 楠山正雄訳 「家なき子」
...道しるべをしてたも」彼女はそう言うと...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...その道しるべに従って左へ折れ...
山本周五郎 「日本婦道記」
...道しるべの側へ腰を下ろした...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...道しるべの石を読んで...
吉川英治 「野槌の百」
...道しるべのように雨引観世音と刻んだ小さい碑があった...
若杉鳥子 「旧師の家」
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