...▲自然と人の著者 守田は號を有秋と云ひ過ぐる卅二年五月友人山川均と共に雜誌「青年の福音」へ「強力の爲に壓せられたる云々」の記事を掲載して不敬罪に問はれ...
石川啄木 「日本無政府主義者陰謀事件經過及び附帶現象」
...十一時過ぐるまでも戸外(そと)に洩れた...
石川啄木 「天鵞絨」
...われ母と共に戰場を過ぐる如し...
上田敏 上田敏訳 「牧羊神」
...やはりそれを察して居られるんだと思いますが……」田川君の遺書にうたってある一週間の過ぐるのを待たで...
海野十三 「千早館の迷路」
...過ぐる十九日、政府に、自ら侮りて国を危くするという儀に就いて、質問書を出しておきましたが、憲法上の質問をいたし、或は説明を求めれば、これに答えて議会が開けているじゃないか...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...さらに今中尉を奪われしことは我らにとって寂寥(せきりょう)これに過ぐるものはありません...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...寢つ起きつする間に翌朝の午前六時を少し過ぐる頃無事に名古屋に着く...
近松秋江 「伊賀、伊勢路」
...過ぐる數日私の陷つてゐた懷疑から拔け出すことに努めるといふこと...
デカルト Renati Des-Cartes 三木清訳 「省察」
...道傍過ぐる者行人に問えば...
徳富蘇峰 「将来の日本」
...獨斷に過ぐるの恐れあらん...
内藤湖南 「學變臆説」
...然れどもその説く所の人生驀進(ばくしん)の意気余りに豪壮に過ぐるを以てわれは忽ちこれを捨てて顧みざりき...
永井荷風 「矢立のちび筆」
...そなたは過ぐる夜...
中里介山 「大菩薩峠」
...全然無意識に過ぐるものであるか...
新渡戸稲造 「自警録」
...過ぐる日の帝都なる紡織界に於ける総同盟罷工に破れてより職を失いてさすらいの途に上る企業家は挙(こぞ)って彼を恐れ彼を忌む...
根岸正吉 「織工」
...翌日も心の苦(くるし)みに堪え難くてや起きも上らで昼過ぐるまで床の内にあり...
村井弦斎 「食道楽」
...過ぐる頃より武術修行を思い立ち...
吉川英治 「剣難女難」
...いつから」「過ぐる年の...
吉川英治 「私本太平記」
...火へとびこめば夏の虫だった」一場の笑いばなしと過ぐる中に...
吉川英治 「源頼朝」
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