...貞世はああしたままで通り魔にでも魅いられて死んでいるのではないか...
有島武郎 「或る女」
...なんだろう――今のは?」通り魔か? 通りすぎた気配だけあって...
海野十三 「くろがね天狗」
...しかし、自動車は、それらの光景をあとに見すてて、通り魔のように、ただ、先へ先へととんでいきます...
江戸川乱歩 「怪人二十面相」
...庄兵衛氏は、通り魔の様に、彼の目をかすめて消え去った娘の姿を、何と解釈してよいのか、途方にくれてしまった...
江戸川乱歩 「恐怖王」
...通り魔のような夜前(やぜん)の出来事を考えていると...
橘外男 「生不動」
...この阿修羅のごとき海の通り魔は突如として...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...それもホンの通り魔...
中里介山 「大菩薩峠」
...すごい勢いで滑り落ちてくる「通り魔」には...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...これは通り魔のたぐいであろう」豊後守はさすがに勇猛な武人でした...
野村胡堂 「幻術天魔太郎」
...通り魔のように荒し廻る兇賊がありました...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...通り魔のやうな影が一つ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...通り魔のようなもので...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...ペテン師とか、詐欺師とか、通り魔とか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部秘話」
...魔法の外套を着た通り魔のように...
牧逸馬 「女肉を料理する男」
...その通り魔というのは...
吉川英治 「江戸三国志」
...行来(ゆきき)の旅人をおびやかす通り魔というのが...
吉川英治 「江戸三国志」
...この鍛冶小屋に泊って仮面(めん)を盗み去った怪しげな女と、その通り魔と、何か一筋の糸につながるように思われて、「ことによると、その通り魔というのがその女ではないか?」暫くムズムズとしているうちに、洞白の仮面を取り返さねばならぬと思う一心と、その怪異な風説の正体をつかもうとする猟奇心が時刻を忘れて、「そうだ!」と、思わず彼をしてガバと刎(は)ね起きさせました...
吉川英治 「江戸三国志」
...「出た!」「出たぞ――通り魔が」と...
吉川英治 「江戸三国志」
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