...森の前を通り抜けるとき見たのはそれだけだった...
海野十三 「雪魔」
...通り抜けることはできませんからね...
江戸川乱歩 「おれは二十面相だ」
...柏の木の前を通り抜けると...
リチャード・オースティン・フリーマン Richard Austin Freeman 妹尾韶夫訳 「予謀殺人」
...その百姓家の前を通り抜けるとあまり大きくない枯木の森があります...
高浜虚子 「俳句の作りよう」
...そして現実を通り抜けるとき詩がある...
種田山頭火 「其中日記」
...あの暗い部屋を通り抜ける途中で...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「接吻」
...馬車が古い昔の町を通り抜けると馬鈴薯畑(ばれいしょばたけ)の中の大道を走って行った...
寺田寅彦 「旅日記から(明治四十二年)」
...路地を通り抜ける時試(こころみ)に立止って向うを見れば...
永井荷風 「日和下駄」
...その時わたしの後から来てすれ違って通り抜ける侍...
中里介山 「大菩薩峠」
...かの騎士は何の会釈もなくこの鉄鏡を突き破って通り抜ける勢(いきおい)で...
夏目漱石 「薤露行」
...どことどこを通り抜けるのかに至るまで...
夏目漱石 「満韓ところどころ」
...彼はその赤面を通り抜けるために...
夏目漱石 「明暗」
...今日帰りにちょうどいい機会だから大学を通り抜けるついでに理科へ寄って...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...どんなことがあってもこの二人の目に触れずに通り抜けることは出来ない...
久生十蘭 「魔都」
...しかし彼はつつがなくそこを通り抜けることができた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トニオ・クレエゲル」
...これを黙つて通り抜けるといふことは今日の俳壇をまるで呑み込んでくれないと同じであるからである...
室生犀星 「俳句は老人文学ではない」
...洗馬を通り抜けると...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...通り抜けるとまた野原である...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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