例文・使い方一覧でみる「逆上す」の意味
スポンサーリンク...彼女は全身の血がみんな逆上することを感じながらドキ／＼する胸をおさへた... 
伊藤野枝 「惑ひ」
...これに触れると知らず知らず逆上する...
井上円了 「おばけの正体」
...その小言を彼等に聞かれはしないか――そう思うと私は血が逆上するのを覚えました...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「無駄骨」
...縁側へ日が強くさして何だか逆上する...
寺田寅彦 「高知がえり」
...逆上すると槍を取るのが神尾の癖であります...
中里介山 「大菩薩峠」
...湯の中で酒を飲んだら逆上するに極（きま）っていると考えたのである...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...だから昔からインスピレーションを受けた有名の大家の所作（しょさ）を真似れば必ず逆上するに相違ない...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...逆上する性質がはなはだ我が同胞の間には広がっていると思う...
新渡戸稲造 「自警録」
...実に詰（つ）まらぬことに逆上する傾向が多いことを目撃（もくげき）もし...
新渡戸稲造 「自警録」
...逆上する事並に卑賤の相の事安南にボーキサイトの鉱山を持つ林コンツェルンの親玉林謹直にとっては...
久生十蘭 「魔都」
...花が好きなのでそのために逆上する人間に比較した...
堀辰雄 「「オルジェル伯爵の舞踏會」」
...妄想に逆上すると突然はね上つて...
牧野信一 「Ｒ漁場と都の酒場で」
...――斯う逆上すると...
牧野信一 「ガール・シヤイ挿話」
...以前のように逆上するほどの怒りは感じられなくなった...
山本周五郎 「さぶ」
...丸太を見ると逆上する癖がついていた...
山本周五郎 「風流太平記」
...逆上すると狂人のようになる...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...逆上するような気持で心に祈った...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...断じておこなえば鬼神も避くとか」「逆上するな」「良忠...
吉川英治 「私本太平記」
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