...こちらは逃げ口上でこうつぶやいた...
ドストエーフスキイ 中山省三郎訳 「カラマゾフの兄弟」
...その逃げ口を見出そうとしているものに相違ありません...
中里介山 「大菩薩峠」
...口々に逃げ口上を述べて...
火野葦平 「糞尿譚」
...この点に関してはいかなる弁明や逃げ口上もないのである...
デイビッド・ヒューム David Hume 井上基志訳 「人間本性論(人性論)」
...池への逃げ口に生えた石菖に一本の枯葉もないのに驚いた...
室生犀星 「京洛日記」
...あるいは加持祈祷に・あるいは温泉に・追いやったそのうまい逃げ口上を...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...「それは弱い精神と無知とから来る逃げ口上だ」とわめき立てるからだ...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...そうするとつまり……みんな原っぱで待ってたのかい」「逃げ口上はたくさんだ...
山本周五郎 「思い違い物語」
...如何なる逃げ口上も彼をこの難關から救ひ出しさうでなかつた...
ピエル・ロチ Pierre Loti 吉江喬松訳 「氷島の漁夫」
...逃げ口の度を失ッて...
吉川英治 「江戸三国志」
...男山八幡の折とは違って逃げ口はないのだから...
吉川英治 「剣難女難」
...逃げ口に戸惑いした金井一角は...
吉川英治 「剣難女難」
...またもっとも無事な逃げ口をとって奈良方面へなだれ落ちたとしか考えられない...
吉川英治 「私本太平記」
...騙(かた)り者の逃げ口上はきまっていらア...
吉川英治 「新・水滸伝」
...第二の逃げ口を探し廻った...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...逃げ口上をいって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...彼の逃げ口上を、溜の法師たちも見物も、卑怯だとささやいたが、南光坊は気にもかけず、二、三の法弟をつれて、凱旋の勇将のように、帰ってしまった...
吉川英治 「宮本武蔵」
...あるいは角度の付いたブロックからなるキュクロプス式迷宮にはいかなる都合の良い逃げ口上であろうと沈黙させる特徴があったからだ...
H. P. ラヴクラフト H.P.Lovecraft The Creative CAT 訳 「狂気の山脈にて」
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