...気まぐれだから送り狼(おおかみ)に化けぬとも限らんよ...
有島武郎 「星座」
...送り狼」地廻(じまわ)りの連中がこんなことを言い囃(はや)すものですから...
中里介山 「大菩薩峠」
...これでは送り狼を中に取囲んで歩き出したようなもので...
中里介山 「大菩薩峠」
...送り狼そのものを眼中に置かぬ狼以上虎豹の勇に恃(たの)むところがあるか...
中里介山 「大菩薩峠」
...送り狼だか送りよた者だかわからない奴等に送られて...
中里介山 「大菩薩峠」
...送り狼というやつかな」と前なる頭巾が...
中里介山 「大菩薩峠」
...お宿もとはどちら様でござんしたかなあ――どちら様へお越し?」送り狼もどきの頬かむりが...
中里介山 「大菩薩峠」
...まして送り狼の役をつとめてみると...
中里介山 「大菩薩峠」
...自分の送り狼を捕ろうとするのか...
中里介山 「大菩薩峠」
...頼みも頼まれもしない藪(やぶ)から棒の送り狼に...
中里介山 「大菩薩峠」
...橋の上の一方に待たして置いた送り狼は...
中里介山 「大菩薩峠」
...送り狼と知りつつ...
中里介山 「大菩薩峠」
...「あっ! 狼!」轟の源松も立ちすくんでしまったのは、冗談ではない、送り狼の、送られ狼のと、口から出まかせに己(おの)れの名を濫用する白徒(しれもの)の目に物を見せようと、狼が飛び出して来た、正の狼が眼の前へ現われた!と源松も一時は立ちすくんだが、そこは相当の度胸もあるから、「あ! 狼ではない、鹿だ!」鹿だ! と呼ばれた時は、その獣は、もはや源松の眼前をひらりと躍(おど)り越えて、行手へ二三丈突っ飛んだ時でありましたが、「鹿ではない、やっぱり犬だ!」と、源松が三たび訂正のやむを得ざるに立至ったものであります...
中里介山 「大菩薩峠」
...どんな送り狼(おおかみ)だって...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...どんな送り狼(おほかみ)だつて...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...送り狼のように立ち止まって...
吉川英治 「江戸三国志」
...いつか送り狼の如く刀の目釘をしめしながら...
吉川英治 「剣難女難」
...なお送り狼のように...
吉川英治 「私本太平記」
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