...此の如く永久に刹那々々の情調を追つて行くのがロマンチシズムならば世にロマンチシズム程淋しいものはあるまい...
阿部次郎 「三太郎の日記 第一」
...一人は挙人老爺の先々代に滞っていた古い地租の追徴であった...
魯迅 井上紅梅訳 「阿Q正伝」
...この矢追村の気象を研究するため先に中央気象台に頼んで...
海野十三 「地球盗難」
...息を吐(つ)く隙(ひま)もなく、追撃又追撃、恨み重なる怪賊を、逮捕しないでは、一分(いちぶん)が立たぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...私は氏がその西洋人を旧知のウッドなる人を見違えたのだったろうと考えてその以上を追求して尋ねなかった...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...何かに追われるようにしてメモの上に走らした...
田中貢太郎 「飛行機に乗る怪しい紳士」
...その史料もまた概(おおむ)ね追憶によって成ったものであり...
津田左右吉 「歴史の矛盾性」
...追いつ追われつしているところを描いたものです...
中里介山 「大菩薩峠」
...お助け」逃げ廻るのを追っかけて...
野村胡堂 「悪人の娘」
...その中へ辻斬を追い込もうとするのでした...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...このお狩場の四郎を追った...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...二年前、妻と二人、彦島を追われて、放浪の旅に出たとき、「どこに行っても、これというて、心服の出来る親方というのは、居らんなあ」と、述懐しあった...
火野葦平 「花と龍」
...まつしぐらに凧を追つてゐた...
牧野信一 「鱗雲」
...そこをギーギー云いながらのろくさくのぼって来る電車を追い越そうとして...
「おもかげ」
...ニヒルの方へ追いつめる...
三好十郎 「恐怖の季節」
...東京人の非常な多数を東京から追い出した...
夢野久作 「街頭から見た新東京の裏面」
...急に再び兵を発して長駆追ってみたが...
吉川英治 「三国志」
...別に追つ拂はれる事もないのだが矢張り斯うして長いものに卷かれてゐた方が自分の氣持の上に寧ろ平穩である事を知つて居るからであつた...
若山牧水 「樹木とその葉」
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