...身動きをする気色(けしき)も見えなかった...
芥川龍之介 「素戔嗚尊」
...身動きもせず考え込んでいた...
有島武郎 「或る女」
...わたしは身動きもせずに彼等の手配を研究した...
魯迅 井上紅梅訳 「狂人日記」
...どちらも身動きさえせぬ...
江戸川乱歩 「黄金仮面」
...相手は一寸も身動きしようとしなかつた...
薄田泣菫 「酒」
...がその追想と夢想とは、彼ら二人のものだったろうか、あるいはまた、彼ら以前に愛していた人々、彼ら以前に……彼らのうちに……存在していた人々、そういう人たちのものだったろうか?……二人はたがいにそれと言わずに、おそらくはそれと知らずに、心のうちにいだいていた、林の中で出会った最初の瞬間の幻影を、いっしょに過した最初の日々と夜々との幻影を、たがいに腕のなかにいだかれ合い、身動きせず、考えもせず、愛と無言の喜悦との奔流に浸って、うとうととしたそれらの眠りを...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...身動きも出来なかったわ...
豊島与志雄 「復讐」
...だれも身動きもせず口もきかず...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...捕虜は身動きもしなかった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...二人ながら憂鬱なようすでおし黙ったままいつまでたっても身動きもしない...
久生十蘭 「キャラコさん」
...彼は身動き一つすることも出来ない――呪術(まじなひ)にかけられてしまつてゐたのだ...
ニコライ・ゴーゴリ Nikolai Vasilievitch Gogoli 平井肇訳 「ディカーニカ近郷夜話 後篇」
...雑木林の中にはさまってとうとう身動きがとれなくなってしまっている自動車の中から...
堀辰雄 「菜穂子」
...――二人とも身動きもしない...
牧野信一 「お蝶の訪れ」
...コスモはしばらく身動きもせずに...
マクドナルド George MacDonald 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...殆んど身動きもしなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...身動きもできなかったのである...
山本周五郎 「山彦乙女」
...身動きする者すらいなかった...
夢野久作 「戦場」
...もう身動きもしない...
ルナール Jules Renard 岸田国士訳 「博物誌」
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