...開けた襖(からかみ)に片手をかけた儘一時間許りも身動きをしなかつた...
石川啄木 「天鵞絨」
...身動きもせず坐って居られましたが...
太宰治 「鉄面皮」
...広小路(ひろこうじ)の松坂屋へはいって見ると歳末日曜の人出で言葉通り身動きの出来ない混雑である...
寺田寅彦 「猫の穴掘り」
...そのまま身動きもしないで真蒼(まっさお)になって...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...もう身動き一つしなかった...
豊島与志雄 「変な男」
...身動きもしなくなった...
直木三十五 「南国太平記」
...身動きも出来ない有様である...
中原中也 「撫でられた象」
...白き胡蝶(こちょう)は薄き翼を収めて身動きもせぬ...
夏目漱石 「薤露行」
...この時まで身動きもせずに覘(ねら)いをつけていた棚の上の怪物は...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...広い境内も身動きもならぬ有様(ありさま)...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...身動きするたびに...
久生十蘭 「春の山」
...彼はちょっとのあいだ、ものも言わず、身動きもせず、口をぽかんとあけ、眼の玉がとび出るようにして、信じられないというふうに私の友を眺めていた...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「盗まれた手紙」
...そのまま身動きもしないで一所懸命に考えをまとめようとしていると...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「早すぎる埋葬」
...身動きすることも自由でないようにきちんとした妻であったから...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...私は身動きもできなかった...
山川方夫 「恐怖の正体」
...殆んど身動きもしなかった...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...身動きもしなかった...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...そのうちに私が身動きは愚か...
夢野久作 「ドグラ・マグラ」
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