...イザ身一つで避難しようとします時...
上村松園 「座右第一品」
...さもなければ身一つで逃げ出すだけの気転が無くてはならぬが...
薄田泣菫 「茶話」
...ほとんど身一つで...
太宰治 「きりぎりす」
...身一つでのがれ去り...
太宰治 「十五年間」
...こうして女の身一つで捨てゝおかれてはとても佗びしくてたまりませんし...
谷崎潤一郎 「三人法師」
...父親よりも母親の方に別れづらくはないかしら?」「そりゃお母さんは女の身一つで出て行くんだから...
谷崎潤一郎 「蓼喰う虫」
...身一つでさう何事をも実験するわけには行かないからね』かういふことも聞いたことがあつた...
田山録弥 「私の考へてゐる事」
...身一つでいい――わしは...
直木三十五 「南国太平記」
...とも角身一つで東京へやって来て...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...「お組はこゝへ來るとき、何か荷物らしいものを持つて來たのかえ」「いえ、本當に身一つで、手拭から櫛(くし)まで貸しました」「お小遣は?」「巾着(きんちやく)も紙入も持つてゐなかつたやうです...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...身一つで歸つて行きました...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...それでも三蔵は、親分に義理を立て、子分は皆無、身一つで、中ノ川一家を名乗っている...
長谷川伸 「沓掛時次郎 三幕十場」
...槇氏は身一つで飛び出さねばならなかったのだ...
原民喜 「廃墟から」
...身一つで逃げ出した...
柳田国男 「故郷七十年」
...ともあれ新介の身一つで...
吉川英治 「剣の四君子」
...曹操は、身一つで、ようやく岸へ這いあがった...
吉川英治 「三国志」
...王楷の二使だけは辛くも身一つで下(かひ)の城まで逃げ着いた...
吉川英治 「三国志」
...身一つで堰(せ)き止めた...
吉川英治 「日本名婦伝」
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