...沙金(しゃきん)も、今は弓にたかうすびょうの矢をつがえて、まだ微笑を絶たない顔に、一脈の殺気を浮かべながら、すばやく道ばたの築土(ついじ)のこわれを小楯(こだて)にとって、身がまえた...
芥川龍之介 「偸盗」
...源治は身がまえた...
伊藤永之介 「押しかけ女房」
...身がまえをしました...
江戸川乱歩 「怪人と少年探偵」
...鉄の人魚はそれに気づくとギョッとしたように、身がまえをして、じっとその方をにらんでいます...
江戸川乱歩 「海底の魔術師」
...身がまえていますと...
江戸川乱歩 「仮面の恐怖王」
...かけだそうと身がまえした二少年の耳に...
江戸川乱歩 「大金塊」
...身がまえしています...
江戸川乱歩 「超人ニコラ」
...いつでもたおせるように身がまえをします...
江戸川乱歩 「天空の魔人」
...抜き討ちにパッサリと斬りつけんばかりの身がまえです...
橘外男 「亡霊怪猫屋敷」
...もう身がまえるばかりだった...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「青玉の十字架」
...もう一度身がまえ...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「ヴェニスに死す」
...花岡の方へ)花岡 ……野郎……来るか?……(歯をむいて身がまえる)佐山 出せ!花岡 にゃあにを...
三好十郎 「胎内」
...「何用で来たか?」そういって今にも飛びかかるような身がまえをなさいました...
室生犀星 「あじゃり」
...そしてこんどは又わたくしへ先刻と同じい飛びかかる身がまえをせられて...
室生犀星 「あじゃり」
...身がまえを引緊めると...
吉川英治 「剣の四君子」
...はじめてふたりとも身がまえ直して...
吉川英治 「神州天馬侠」
...中腰(ちゅうごし)でいた身がまえをなおして...
吉川英治 「神州天馬侠」
...力まかせ横びんたを喰らわそうと身がまえたが...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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