...火も水も物かはと躍り出るもの五人や十人ではない...
伊藤左千夫 「古代之少女」
...彼は中佐の姿の消えた扉の前に、躍り出ると、手袋をはいたまま、力を籠めて把手(とって)をひっぱってみたが、扉はゴトリとも動かなかった...
海野十三 「空襲葬送曲」
...いきなり部屋の隅から躍り出るような勢いで...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...またもや隅から躍り出るような勢いで叫びたてた...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...彼はやにわに前へ躍り出ると...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...小太郎が躍り出るように立上って...
直木三十五 「南国太平記」
...唸りながら躍り出る...
林不忘 「若き日の成吉思汗」
...キヤツと叫んで襖の蔭から躍り出ると(母も...
牧野信一 「毒気」
...鰕など躍り出る仕掛なり...
子規 「闇汁圖解」
...お前によろしくって」「帰った? そんな筈があるもんか」と石松、表へ躍り出る...
山中貞雄 「森の石松」
...中には上半身裸体で屑屋みたいな継ぎハギの襤褸(ぼろ)股引を突込んだ向う鉢巻で「サア来い」と躍り出るので...
夢野久作 「ビール会社征伐」
...又躍り出る機會も稀れになつてゐた...
吉川英治 「折々の記」
...外へ躍り出るや否...
吉川英治 「三国志」
...長巻一ツを持って躍り出るのやら...
吉川英治 「私本太平記」
...火焔をついて躍り出る者もあったりなどして...
吉川英治 「新書太閤記」
...また躍り出る機会もすでになくなっていた...
吉川英治 「随筆 宮本武蔵」
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