...自分もその前に蹲踞込(しやがみこ)んで...
薄田泣菫 「茶話」
...頭取はそこらに蝦蟇(かへる)のやうに蹲踞(つくば)つてゐる人達を掻き分けるやうにして前へ膝行(にじ)り出した...
薄田泣菫 「茶話」
...狗(いぬ)のやうに次ぎの室(ま)に蹲踞(かいつくば)つて訳を訊くと居士はけろりとした顔で言つた...
薄田泣菫 「茶話」
...前肢(まえあし)の上に首を伸ばしてぬくぬくと蹲踞(うずく)まった...
谷崎潤一郎 「細雪」
...欄干に靠(もた)れて蹲踞(うずく)まっていた幸子は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...四人の大人と七人の少年少女とがそこに蹲踞(うずく)まっていた恰好(かっこう)は...
谷崎潤一郎 「細雪」
...荒布(あらぬの)の前掛を締めた荷揚の人足が水に臨んだ倉の戸口に蹲踞(しゃが)んで凉んでいると...
永井荷風 「夏の町」
...軒下に蹲踞(うずく)まりながら...
夏目漱石 「草枕」
...背を丸く蹲踞(うずくま)っていた...
夏目漱石 「坑夫」
...さうして本人(ほんにん)は勝手(かつて)の竈(かまど)の前(まへ)に蹲踞(うづく)まつて...
夏目漱石 「門」
...鏡台の前に蹲踞んで...
林芙美子 「浮雲」
...橋の上に蹲踞(しゃが)んでいたせいか...
林芙美子 「河沙魚」
...徒然(つくねん)と机の辺(ほとり)に蹲踞(うずくま)ッたまま腕を拱(く)み顋(あご)を襟(えり)に埋めて懊悩(おうのう)たる物思いに沈んだ...
二葉亭四迷 「浮雲」
...立ち小便については別に諸方の例を挙げ置いたが(立小便と蹲踞(そんこ)小便)...
南方熊楠 「十二支考」
...そこの木の根へ蹲踞(しゃが)みこんで...
吉川英治 「江戸三国志」
......
若山牧水 「樹木とその葉」
...岩の上に蹲踞(しやが)んだ...
若山牧水 「古い村」
...或は蹲踞するあり或は樹(き)に凭(よ)るあり...
渡邊千吉郎 「利根水源探検紀行」
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