...……其時は自分はバイロンの轍(てつ)を踏んで...
石川啄木 「葬列」
...全くお百度踏んで...
犬田卯 「米」
...お前の方で筋道さえ踏んで来りゃア...
岩野泡鳴 「耽溺」
...焼落ちた屋根の亜鉛板を踏んで...
内田魯庵 「灰燼十万巻」
...聴衆は泥濘を踏んでつめかけた...
大鹿卓 「渡良瀬川」
...それで足を踏んで見なくても地面がそのままか...
ソーロー Henry David Thoreau 神吉三郎訳 「森の生活――ウォールデン――」
...六地下浪人の林田がお諏訪様の蛇を踏んで死んだという奇怪な噂が広まるとともに...
田中貢太郎 「放生津物語」
...自信と事務に満ちて重々しく芝生を踏んでくる制服の「老いぎりす紳士」を脳裡にえがくのだ...
谷譲次 「踊る地平線」
...その木と石の山との間の地面をしばらく足で踏んでみた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...冬の夜には月中落葉を踏んで将に臨皐(りんこう)に帰らんとするの坡公(はこう)を思う事あり...
永井荷風 「偏奇館漫録」
...どう踏んでも三十がらみに見えた大年増でしたが...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...絨氈を踏んで前の席へ行くと...
久生十蘭 「我が家の楽園」
...ドジばかり踏んで...
火野葦平 「花と龍」
...しかもなお索漠(さくばく)たる砂上を踏んで歩いていると...
室生犀星 「みずうみ」
...そして、それを踏んで、次の仕切戸(しきりど)をあけて見ますと、次郎母子(おやこ)は仕事場のそばの床に、何も知らずに寝息をかいている様子...
吉川英治 「江戸三国志」
...この江戸の土を踏んでから...
吉川英治 「剣難女難」
...もう本堂のほうへ通う暗い廊を踏んで遠退(とおの)いていた...
吉川英治 「私本太平記」
...草鞋を埋むる霜柱を踏んで...
若山牧水 「みなかみ紀行」
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