...地駄太(じだんだ)踏んで憤慨したが...
押川春浪補 「本州横断 痛快徒歩旅行」
...こん度は羽目板の壊れを踏んで上ったらしい...
泉鏡花 「薄紅梅」
...甃(いしだたみ)を踏んでしっとりと露を帯びた...
橘外男 「グリュックスブルグ王室異聞」
...やっとの事で歩を踏んでいた...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「頸の上のアンナ」
...江戸表へ立帰って相当の手続を踏んでお願い申せ」「そんなことをしてはおられません...
中里介山 「大菩薩峠」
...磨(と)ぎ澄ました鐙(あぶみ)を踏んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...でたらめが韻(いん)を踏んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...気がついて見ると足は小刻みにコンクリートの上をとんとんと踏んでいる...
中谷宇吉郎 「雪」
...器用に梯子を踏んで穴の底へ降りて行きます...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...酷く無器用な脚どりで砂を踏んでゐた...
牧野信一 「痴日」
...あなたは私を足で踏んで無礼をしました...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「約束」
...春子 (待合所の外の砂利を踏んで馬車の方へ...
三好十郎 「樹氷」
...その足でそんなに軽く地を踏んでお歩(あるき)になりますと...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...水を踏んでゆくのであります...
吉川英治 「江戸三国志」
...地だんだ踏んで口惜しがる張飛を諫(いさ)めて...
吉川英治 「三国志」
...こっちで下手(へた)を踏んでいると...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...鮮血を踏んで立ったお綱と弦之丞の姿を指さしながらひしめいて迫る...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...今踏んでゆく道が一里塚...
吉川英治 「宮本武蔵」
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