...踏むならば踏んで見ろ...
泉鏡花 「活人形」
...磯の巌道(いわみち)を踏んで来たのであった...
泉鏡花 「貝の穴に河童の居る事」
...義雄は自分の足で自分を踏んでゐる絶體絶命の位置を深く感ぜざるを得ない...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...余の死後即時効力を発生せしむるよう法律上の手続きを踏んでもらいたい...
橘外男 「陰獣トリステサ」
...横になって壁を踏んでいると眼瞼(まぶた)が重くなって灰吹(はいふき)から大蛇が出た...
寺田寅彦 「窮理日記」
...けふ四十ヱルストの道を踏んでゐるので...
レオ・トルストイ Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳 「パアテル・セルギウス」
...火のついたように地団太を踏んで...
中里介山 「大菩薩峠」
...桃割に結つた町子の黒襦子の襟をかけてミシンを踏んでゐるところは...
林芙美子 「晩菊」
...それを食べながら落葉を踏んで帰りかけると...
久生十蘭 「だいこん」
...その上を踏んでゆく光景が此世のものとも思はれぬ明るい...
牧野信一 「天狗洞食客記」
...嬉々としながら仰山に熱い砂を踏んで渚へ走つて行つた...
牧野信一 「渚」
...わたしの足で踏んでしまった...
フィオナ・マクラウド Fiona Macleod 松村みね子訳 「精」
...足はもう地面を踏んでいない...
三好十郎 「冒した者」
...踏んで見るとざつくりと土が沈む...
室生犀星 「冬の庭」
...ちから足を踏んで歩いた...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...日の出前に霜を踏んで工場(こうば)に急ぐ男...
與謝野晶子 「晶子詩篇全集」
...ばりばり踏んで行ってしまう...
吉川英治 「新書太閤記」
...たちまち身は雲を踏んで飛行(ひぎょう)する...
吉川英治 「新・水滸伝」
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