...階段を足早に降りて行った...
有島武郎 「或る女」
...もう十分に踏み固まっている雪道を足早に東に向いて歩いた...
有島武郎 「星座」
...指を曲げたり伸ばしたり強直(きょうちょく)させたりしながら足早に歩いた...
梅崎春生 「風宴」
...私も無言で彼女に遅れまいと足早について行った...
大倉※[#「火+華」、第3水準1-87-62]子 「鉄の処女」
...足早に通り過ぎようとした...
田中貢太郎 「牡丹燈記」
...長い坂路を足早に下って行った...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「見えざる人」
...船長は足早に往ったり来たりしていたが...
ドイル Arthur Conan Doyle 岡本綺堂訳 「世界怪談名作集」
...」などと病室の前を足早に通りすぎたこともあった...
徳田秋声 「縮図」
...二三十歩足早に落ち延び...
徳冨蘆花 「小説 不如帰」
...足早に立ち去って行く...
豊島与志雄 「母親」
...南玉が、狭い板廊下の向うから、俯向いて、湯呑をもって笑いながら、足早に出て来た...
直木三十五 「南国太平記」
...島津斉興公の出府人数は、先払いから、小半町遅れて徒土頭を先頭に、丸に十字の金紋打った直槍(すぐやり)をつづかせ――だが、急ぎの道中のことといい、町を離れてからのこととて、槍を伏せて、制止声もかけず、足並を乱して、足早に、槍が二本、日傘、坊主、小姓、馬廻り、挟函、医者、胡牀(こしょう)、馬、土産の長持――いつもよりも、人数は少いが、それでも、二百人余りが、長々と橋を轟かして、渡って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...足早に入って来た...
直木三十五 「南国太平記」
...足早にそこを立去ろうとするところへ...
中里介山 「大菩薩峠」
...足早に走り出すと...
林芙美子 「子供たち」
...私はますます足早にその林の中を上つて行つた...
堀辰雄 「生者と死者」
...モンゴリア人が馬に車をひかせ長い裾をハタハタひるがえして足早に雪の中をこいで行く...
宮本百合子 「新しきシベリアを横切る」
...彼は足早に横丁へ曲った...
山本周五郎 「風流太平記」
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