...しかし葉子は愛子や岡への手前すぐ起き上がるのも変だったのでその日はそのまま寝続けた...
有島武郎 「或る女」
...ロハ台から起き上がる気分になるまでには...
田山花袋 「田舎教師」
...からだの痛みで起き上がるのが困難だから確かめもせずにやがて忘れてしまっていた...
寺田寅彦 「柿の種」
...ボーイの昼食をすゝむる声耳に入りたれどもとより起き上がる事さえ出来ざる吾(われ)の渋茶一杯すゝる気もなく黙って読み続くるも実はこのようなる静穏の海上に一杯の食さえ叶(かな)わぬと思われん事の口惜(くちお)しければなり...
寺田寅彦 「東上記」
...マドレーヌ氏が起き上がる前にその室に音のすることは...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...構ってくれるな」と甲野さんは空気枕を傾けたまま起き上がる景色(けしき)がない...
夏目漱石 「虞美人草」
...起き上がるところを隙間(すきま)なく乗(の)し掛(かか)れば...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...まだ起き上がる力もなく...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...私が起き上がるとあれは...
平林初之輔 「アパートの殺人」
...起き上がることができなかった...
北條民雄 「いのちの初夜」
...私はやっと一人で起き上がると...
堀辰雄 「幼年時代」
...二条の院の女王(にょおう)は起き上がることもできないほどの衝撃を受けたのである...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...もう一人で起き上がる事も出来そうにはない...
シュニッツレル Arthur Schnitzler 森鴎外訳 「みれん」
...倒れたきりで起き上がることは出来まいと...
吉川英治 「江戸三国志」
...二度と起き上がる者はなかった...
吉川英治 「三国志」
...蝉(せみ)しぐれに包まれた母屋の一室で、快(こころよ)げに昼寝していた小六は、「なに!」がばと、起き上がるなり、眠る間も抱いていた刀をそのまま小脇に、横縁から飛び下りて、もう新七のすぐ後に続いて駈けていた...
吉川英治 「新書太閤記」
...鄭は火の玉になって起き上がる...
吉川英治 「新・水滸伝」
...貴様もか」起き上がるなり...
吉川英治 「宮本武蔵」
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