...これこそは本当の生命の赤裸々な表現ではないか...
有島武郎 「惜みなく愛は奪う」
...かの正々堂々赤裸々として俯仰天地に恥づるなき我が歌に就いて...
石川啄木 「雲は天才である」
...ずるりと縁台へ脱いで赤裸々(まっぱだか)...
泉鏡花 「瓜の涙」
...かく世間の妖怪を打破して赤裸々にするに対して...
井上円了 「おばけの正体」
...赤裸々に男女陰陽の關係を...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...その論敵の氏と育ちと学問と素行と病気と失敗とを赤裸々に洗わせ...
太宰治 「もの思う葦」
...あらゆる人々の姿がまったく赤裸々の姿であるがままに描き出されている...
橘外男 「令嬢エミーラの日記」
...そしてそれらに対抗して自分の赤裸々の本性を出そうとする際に...
寺田寅彦 「津田青楓君の画と南画の芸術的価値」
...そうしてそれは驚くべくおそるべきわが内部生活の秘密を赤裸々に記述するものとなるのである...
寺田寅彦 「連句雑俎」
...この赤裸々な散文的情調が気に入ったのだ...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...枯木はよく赤裸々の峯頭に調和するし...
中村清太郎 「ある偃松の独白」
...冬(ふゆ)の日(ひ)は短(みじか)い空(そら)を赤裸々(せきらゝ)に横切(よこぎ)つて大人(おとな)しく西(にし)へ落(お)ちた...
夏目漱石 「門」
...life, naked life ――赤裸々の命というものはこの interface において発生する...
深瀬基寛 「悦しき知識」
...彼等は共に赤裸々な自己を見せるには堪へられなかつた人々である...
堀辰雄 「芥川龍之介論」
...赤裸々(せきらゝ)に...
水野仙子 「悔」
...私は一度も赤裸々の私をお眼にかけた事がないのです...
夢野久作 「江戸川乱歩氏に対する私の感想」
...貴方はライオン・ロックの高嶺のように赤裸々な方だから正義と自己の信念を愛したのです...
吉行エイスケ 「地図に出てくる男女」
...因襲の力をはねのけて赤裸々の実力に物を云わせるという当時の社会的情勢を...
和辻哲郎 「鎖国」
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