...おれはかの女の羽二重の肌を賞翫してゐるのだ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...西鶴の作にも軽焼の名が見えるから天和(てんな)貞享(じょうきょう)頃には最う上方人(じん)に賞翫されていたものと見える...
内田魯庵 「淡島椿岳」
...噛占(かみし)めて益々味の出るものよりは舌の先きで甞(な)めて直ぐ賞翫(しょうがん)されるものが読者に受ける...
内田魯庵 「二葉亭四迷の一生」
...二葉亭も来る度毎(たんび)に必ずこの常例の釜揚を賞翫したが...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...○初雪(はつゆき)暖国(だんこく)の人の雪を賞翫(しやうくわん)するは前にいへるがごとし...
京山人百樹刪定 「北越雪譜」
...これが特に秋の空の澄み渡るのを賞翫(しょうがん)するのであります...
高浜虚子 「俳句とはどんなものか」
...苟も美術として之れを賞翫(しやうぐわん)するにあたり...
綱島梁川 「国民性と文学」
...ちょっと珍らしいので皆が賞翫した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...光沢(つや)の出た所をしきりに賞翫(しょうがん)している...
夏目漱石 「草枕」
...そして次年(じねん)に勢(いきお)いよく花を咲かせてその花を賞翫(しょうがん)する...
牧野富太郎 「植物知識」
...桑の実の味はあまり世人に賞翫(しょうがん)されぬのであるが...
正岡子規 「くだもの」
...其趣向が文學的の趣味を帶び居るがためにいづれも善き歌として余は賞翫するなり...
正岡子規 「萬葉集卷十六」
...爺婆とともに煮て賞翫する...
南方熊楠 「十二支考」
...つまりアビシニア人は生きた牛から切り取ってその肉を賞翫するのだ(一八五三年版...
南方熊楠 「十二支考」
...それからのサスペンスもなかなか賞翫にたえるものであると思います...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...これは非常に上品で高貴の人の賞翫(しょうがん)を受けるそうだ...
村井弦斎 「食道楽」
...中川も一々賞翫(しょうがん)して自分の主張せし五味の調和説が迫々行われんとするを悦(よろこ)び「小山君...
村井弦斎 「食道楽」
...西洋には水道の鉛管のために鉛毒を受ける人も沢山あるから我国でも水道の水を飲む人は毎日梅干を食べるがいい」と頻(しきり)に語る側で小山の妻君梅干の煮たるを賞翫(しょうがん)し「お登和さん...
村井弦斎 「食道楽」
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