例文・使い方一覧でみる「貴顕」の意味

...貴顕縉紳（しんしん）の邸宅へ接近することは出来なかった訳であるが... 貴顕縉紳の邸宅へ接近することは出来なかった訳であるがの読み方
谷崎潤一郎「聞書抄」

...其（その）時（とき）吠（ほ）えたりして貴顕に失礼（しつれい）があってはならぬと云う其の筋の遠慮から... 其時吠えたりして貴顕に失礼があってはならぬと云う其の筋の遠慮からの読み方
徳冨健次郎「みみずのたはこと」

...貴顕の方々がそれらの作品を好んでいると仰（おお）せられた時にである！　大公爵はその無礼な言葉を片付けるために... 貴顕の方々がそれらの作品を好んでいると仰せられた時にである！　大公爵はその無礼な言葉を片付けるためにの読み方
ロマン・ローラン　Romain Rolland 豊島与志雄訳「ジャン・クリストフ」

...その種類は第一が財産のある貴顕である... その種類は第一が財産のある貴顕であるの読み方
レオ・トルストイ　Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳「パアテル・セルギウス」

...第三は貴顕の間に割り込まうとしてゐる財産家である... 第三は貴顕の間に割り込まうとしてゐる財産家であるの読み方
レオ・トルストイ　Lev Nikolaevich Tolstoi 森林太郎訳「パアテル・セルギウス」

...華族と云い貴顕（きけん）と云い豪商と云うものは門閥（もんばつ）の油... 華族と云い貴顕と云い豪商と云うものは門閥の油の読み方
夏目漱石「野分」

...貴顕（きけん）淑女雲の如く斡旋（あっせん）する中に... 貴顕淑女雲の如く斡旋する中にの読み方
野村胡堂「楽聖物語」

...貴顕な人々の首っ玉にも... 貴顕な人々の首っ玉にもの読み方
トオマス・マン　Thomas Mann 実吉捷郎訳「トリスタン」

...貴顕紳士は相替らず御贔屓（ごひいき）御入来を願うと張り出した... 貴顕紳士は相替らず御贔屓御入来を願うと張り出したの読み方
南方熊楠「十二支考」

...その後は恩顧の貴顕紳士に招かれ... その後は恩顧の貴顕紳士に招かれの読み方
山本笑月「明治世相百話」

...朝野の貴顕紳士が参向したほかに... 朝野の貴顕紳士が参向したほかにの読み方
夢野久作「梅津只圓翁伝」

...秘密行動に慣れた貴顕紳士に限られておりましたので... 秘密行動に慣れた貴顕紳士に限られておりましたのでの読み方
夢野久作「けむりを吐かぬ煙突」

...すくなくも当時の貴顕（きけん）がこんなところまで旅するには... すくなくも当時の貴顕がこんなところまで旅するにはの読み方
吉川英治「上杉謙信」

...佳人貴顕たちの往来は目を奪うばかり美しい... 佳人貴顕たちの往来は目を奪うばかり美しいの読み方
吉川英治「三国志」

...都は貴顕（きけん）の... 都は貴顕のの読み方
吉川英治「私本太平記」