...貞潔の理想を抱く者を責めると同樣の無理難題である...
阿部次郎 「三太郎の日記 第三」
...所天(をつと)を責めるに最もいい口實を得たと云はぬばかりの權幕だ...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...而(し)かもそれを責める方法がない...
江戸川乱歩 「恐ろしき錯誤」
...僕はこんなことで君を責める権利なぞあろう道理はないのです...
江戸川乱歩 「孤島の鬼」
...さうかと言つて何も須磨子を責めるには及ばない...
薄田泣菫 「茶話」
...頼まれもせぬ同情者となって陶工の「不徳義」を責めるような事件が起こることもある...
寺田寅彦 「空想日録」
...その罪を責めるらしい言葉を洩らしはしなかった...
直木三十五 「南国太平記」
...矢留瀬苗子を責める...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...さきにも一寸申した通りあなたを責めるばかりではないのですから...
浜尾四郎 「悪魔の弟子」
...彼を責めることも出来ない...
牧逸馬 「運命のSOS」
...けしからぬことをあそばします」と責めるのであったが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...心の中を往ったり来たりして3795わたしを責める...
Johann Wolfgang von Goethe 森鴎外訳 「ファウスト」
...だが私たちは器を責めるとも職人を責めるわけにはゆかない...
柳宗悦 「工藝の道」
...私たちは強ちこの事を責めるわけにゆかない...
柳宗悦 「苗代川の黒物」
...「富三郎だけを責めるのは間違いだ...
山本周五郎 「赤ひげ診療譚」
...畑姉弟の誘拐に失敗したことを責める意味もあったろうが...
山本周五郎 「樅ノ木は残った」
...殿はかたいお約束をつがえておいでなされます」「責めるのか...
吉川英治 「私本太平記」
...山陽を胃や頭の不快をもって責めるばかりでなく...
吉川英治 「梅※[#「風にょう+思」、第4水準2-92-36]の杖」
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