...公義に尽すこと少きの譏を免れざるにせよ...
芥川龍之介 「木曾義仲論(東京府立第三中学校学友会誌)」
...文壇の二三子夙(つと)に傲岸不遜(がうがんふそん)の譏(そしり)ありと聞く...
芥川龍之介 「骨董羹」
...あるいは冗漫(じょうまん)の譏(そしり)を免れないものかも知れません...
芥川龍之介 「二つの手紙」
...論者は善良な人々に対して不自然な誹譏(ひき)を予想するものであるといって攻撃の矢をむくいたりした...
コナン・ドイル 新青年編輯局訳 「臨時急行列車の紛失」
...今日(こんにち)浮世絵の研究は米国人フェノロサその他新進の鑑賞家出でて細大漏(もら)す処なく完了せられたるの後(のち)溯(さかのぼ)つてゴンクウルの所論を窺(うかが)へば往々(おうおう)全豹(ぜんぴょう)を見ずして一斑(いっぱん)に拘泥(こうでい)したるの譏(そしり)を免れざるべし...
永井荷風 「江戸芸術論」
...その仲間の誰でもを褒めたとも譏つたとも理由(ワケ)の分らない噂――まあまあ噂――さうつまり噂なんだ...
中原中也 「蜻蛉」
...名前によって画を論ずるの譏(そし)りも犯(おか)さずにすんだ...
夏目漱石 「思い出す事など」
...あるいは自(みずか)ら俗化(ぞっか)して理想の光明(こうみょう)が追々(おいおい)に薄(うす)らぐの譏(そし)りを受けるかも知れぬ...
新渡戸稲造 「自警録」
...出しゃばりの譏(そしり)もかえりみず...
久生十蘭 「顎十郎捕物帳」
...又は由なき事に舅を恨み譏(そし)りて家内に風波を起し...
福沢諭吉 「女大学評論」
...居士油を売って渡世するを譏(そし)ったのだ...
南方熊楠 「十二支考」
...世間の譏(そし)りなどばかりを気にかけ神の冥助(みょうじょ)にそむくことをすれば...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...かえって二重に人から譏(そし)らせるようなものだと私は忠告もしましたが...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...宰相中将は六位であったことを譏(そし)った雲井の雁の乳母(めのと)たちに対して納言(なごん)の地位に上ることが先決問題だと信じていた...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世間の人は自分のその態度を譏(そし)ったことであろうと反省もされるようになった...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...世間の人に譏(そし)られるようなことにならぬとは限らない...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...およしになればいいのに」と言って女房らは譏(そし)った...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...綯が無学なのを譏(そし)ったのである...
森鴎外 「魚玄機」
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