...「誰彼かまわず話しかけるなんて失礼だよ...
...「彼女は誰彼関わらず優しい人だ...
...「誰彼構わず好奇心旺盛な子供だった...
...「彼は誰彼知らずに自分の意見を述べていた...
...「誰彼問わずフレンドリーな態度で接するのが彼の持ち味だ...
...尤もそれより口の惡い誰彼は...
芥川龍之介 「地獄變」
...何時の間にか村中誰彼となく「坊やん...
飯田蛇笏 「秋風」
...閑人の誰彼は、所在無げな顏をして呆然と門口に立つゐた...
石川啄木 「天鵞絨」
...傍に立つてゐる誰彼が支へるひまもなく婆さんは何時手にしてゐたのか...
伊藤野枝 「白痴の母」
...その名前があまり世間に聞えてゐないのを惜しがつた知合の誰彼が...
薄田泣菫 「価」
...知合の誰彼が発起(ほつき)で...
薄田泣菫 「茶話」
...その名前があまりに世間に聞えてゐないのを惜しがつた知合の誰彼が...
薄田泣菫 「茶話」
...誰彼の差別もなく並んで寝るような始末であったが...
谷崎潤一郎 「武州公秘話」
...その観客の一人一人のクローズアップの中からも吾々はいくらも故旧の誰彼の似顔を拾い出すことが出来るのである...
寺田寅彦 「映画雑感6[#「6」はローマ数字、1-13-26]」
...私は一人の女中に英語の話せる友人の誰彼に電話をかけさせ譯を話して飛んで來てもらふ樣命じて...
土井八枝 「隨筆 藪柑子」
...実際先生は時々昔の同級生で今著名になっている誰彼(だれかれ)を捉(とら)えて...
夏目漱石 「こころ」
...初対面の誰彼に胸中を打ち明けてしまうという...
バルザック Honore de Balzac 中島英之訳 「ゴリオ爺さん」
...同族の誰彼がこんなところを見たら...
久生十蘭 「湖畔」
...誰彼の如きはフランスへ持って行っても優に一流の作家と肩を並べて恥ずかしくない位の実力を持っている...
藤島武二 「画室の言葉」
...それでいて、女と見りゃ、誰彼なしに、直ぐにいやらしい真似をする...
三好十郎 「好日」
...腕の疼(うず)きぬいている剣客の誰彼は...
吉川英治 「剣難女難」
...御家中の誰彼をひきつれ...
吉川英治 「新書太閤記」
...誰彼となく道を問い...
吉川英治 「宮本武蔵」
便利!手書き漢字入力検索