...後々までも語り草になりますやうな事が...
芥川龍之介 「地獄変」
...凡庸のわざは空高くかかげらる!――『こは古き語り草なれど...
ハンス・クリスチャン・アンデルセン Hans Christian Andersen 矢崎源九郎訳 「絵のない絵本」
...五年のちまで町内の人たちの語り草になりました...
太宰治 「女の決闘」
...その後ながいあいだの火消したちの語り草であった...
太宰治 「ロマネスク」
...この名を聞きて思い出す昔の語り草はならぶるも管(くだ)なるべし...
寺田寅彦 「東上記」
...僅かに馬士歌(まごうた)の哀れを止むるのみなるも改まる御代(みよ)に余命つなぎ得し白髪の媼(おうな)が囲炉裏(いろり)のそばに水洟(みずばな)すゝりながら孫玄孫(やしゃご)への語り草なるべし...
寺田寅彦 「東上記」
...せめて所謂(いはゆる)ウオールフラワアの一人ともなりて花舞ひ蝶躍る珍しきさまを見て未代までの語り草にせばやと...
徳富盧花 「燕尾服着初の記」
...海の日本の誇るべき語り草であるが...
徳永直 「光をかかぐる人々」
...ここの渡しをいそぎ橋場の岸近くなる時真崎稲荷(まっさきいなり)の森かげをぬひて廓(くるわ)の灯を望み見たりし情景も明治四十一年の頃には既に過ぎし世の語り草なりけり...
永井荷風 「桑中喜語」
...この町の語り草になっている...
中谷宇吉郎 「黒い月の世界」
...後世の語り草として...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「バブル崩壊」
...後の世の語り草になるのは十五人そこそこである...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...すなわちただこの時代にあってこういう語り草がもてはやされたことを...
柳田国男 「木綿以前の事」
...時代の波は乗っ切れず三十年代を限りとして追い追い昔の語り草...
山本笑月 「明治世相百話」
...狼群の先頭に立つて駈ける「お化け犬」のことをいまも語り草にしている...
ジャック・ロンドン Jack London 山本政喜訳 「荒野の呼び声」
...良い語り草になるじゃろう...
横光利一 「夜の靴」
...参賀の人々も生涯の語り草と大よろこびですし...
吉川英治 「新書太閤記」
...隠れもない語り草さ」と青もめんで表を張った毛皮外套の男が応じた...
神西清訳 「ムツェンスク郡のマクベス夫人」
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