...話し手はなか/\それくらゐで話をとめなかつた...
岩野泡鳴 「泡鳴五部作」
...だが話し手としては...
高見順 「如何なる星の下に」
...それに誘われて話し手自身も愉快そうに大きく笑っている...
寺田寅彦 「三斜晶系」
...晴れやかな話し手はいつも雪枝の組で...
徳田秋声 「仮装人物」
...今度はこっちが話し手で...
中里介山 「大菩薩峠」
...その夜のうちに滅茶滅茶に割られたことも申し添えましょう」話し手の天野久左衛門はそういって...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...小栗さんから次の話し手を御指名下さるように願います」今八郎はそう言って自分の席に復しました...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...プロローグ話し手の望月辛吉(もちづきしんきち)は...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...こんなことは、話し手も、聞き手も、その話のあとで、きっと妙なさびしい気に落ち入るものだ...
葉山嘉樹 「海に生くる人々」
...その時話し手は、うしろにある柱暦を一枚めくって、「今日は四月一日だね」というのがあった...
平林初之輔 「現下文壇と探偵小説」
...こんなことにはならなかったに……と言っているように見える話し手の顔はさらに気味が悪かった...
平林初之輔 「夏の夜の冒険」
...話し手もちょっと言葉をきったが...
平林初之輔 「予審調書」
...」「そしてその話し手は何處にゐるのか? たゞ聲ばかりだらうか? おゝ...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...一階の話し手は父...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「諜報部」
...話し手は一寸たじろいた...
松永延造 「職工と微笑」
...是非不明瞭でなくてはならないんだ」話し手は立ち去って行った...
松永延造 「職工と微笑」
...しばらくジッと見合っていてやがて話し手の方を向いてしまう...
三好十郎 「殺意(ストリップショウ)」
...ついにこの話の話し手にしゃべったのが私にも聴えた...
柳田国男 「山の人生」
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