...罵詈の中に神の意志を認めるところにのみあるのであつた――彼は今フランシスの言葉を領會したと思つた...
阿部次郎 「三太郎の日記 第二」
...あるいは詈(ののし)りあるいは励まし...
巌谷小波 「こがね丸」
...罵詈(ばり)の語としては簡潔雄勁(ゆうけい)にして...
内村鑑三 「ヨブ記講演」
...聞くに耐えぬ罵詈讒謗(ばりざんぼう)が繰返された...
江戸川乱歩 「踊る一寸法師」
...罵詈雑言のあびせ合いから...
大杉栄 「続獄中記」
...「私はシルヴァーに罵詈の一斉射撃を浴(あび)せてやりました...
スティーブンソン Stevenson Robert Louis 佐々木直次郎訳 「宝島」
...罵詈雑言(ばりぞうごん)は慎しまなくてはならぬ...
辰野九紫 「青バスの女」
...そうして各流派流派の「主張」とか「精神」とかいうものを固執して他流を排斥しあるいは罵詈(ばり)するようなこともかなり多い...
寺田寅彦 「俳諧瑣談」
...たちまちにして彼に對する罵詈雜言が...
ドストエーフスキイ 神西清訳 「永遠の夫」
...力強い罵詈(ばり)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...」「赤毛の犬? フェレラからか?」「さうよ! 貴方は馬鹿ね! 妾があの赤毛の犬をあんなに可愛がつて見せたのは一体何の為めだつたかつて事が貴方には全(まる)で分らなかつたのね!」「え? それでは……」「それだから貴方は坊つちやんだつて云つたのよ!」女は罵詈(ばり)するやうに言つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...この吹(ふ)い子(ご)の向(むこ)う面(づら)め」吹い子の向うづらという句は罵詈(ばり)の言語であるようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...しかるにいかなる政治家にてもその生ける間(あいだ)は敵より政治屋と罵詈讒謗(ばりざんぼう)せられる...
新渡戸稲造 「自警録」
...罵詈(ばり)と礫(つぶて)の雨を降らせ...
野村胡堂 「礫心中」
...愚劣な罵詈讒謗(ばりざんぼう)...
火野葦平 「花と龍」
...就中(なかんずく)『贅弁』には神徳高き大神を如何ぞ禽獣とすべけんやと詈り居る...
南方熊楠 「十二支考」
...八方から罵詈(ばり)嘲笑を存分に浴びせかけて...
吉川英治 「剣難女難」
...罵詈(ばり)を浴びせたが...
吉川英治 「三国志」
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