...しかるにその國王の子が心奢(おご)りして妻を詈(ののし)りましたから...
稗田の阿禮、太の安萬侶 武田祐吉訳 「古事記」
...何とも巧みに罵詈雑言を操ってまくし立てていたよ...
アーサー・コナン・ドイル Arthur Conan Doyle 大久保ゆう訳 「緋のエチュード」
...こんな奴隷になり切った連中が口にする罵詈雑言以上に...
ドストエーフスキイ 米川正夫訳 「地下生活者の手記」
...力強い罵詈(ばり)...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ブランデーのために声のかれたその罵詈(ばり)は...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」「赤毛の犬? フェレラからか?」「さうよ! 貴方は馬鹿ね! 妾があの赤毛の犬をあんなに可愛がつて見せたのは一体何の為めだつたかつて事が貴方には全(まる)で分らなかつたのね!」「え? それでは……」「それだから貴方は坊つちやんだつて云つたのよ!」女は罵詈(ばり)するやうに言つた...
長與善郎 「青銅の基督」
...冷評しても罵詈(ばり)しても自分だけは拘泥せずにさっさと事を運んで行く...
夏目漱石 「野分」
...この吹(ふ)い子(ご)の向(むこ)う面(づら)め」吹い子の向うづらという句は罵詈(ばり)の言語であるようだが...
夏目漱石 「吾輩は猫である」
...表裏のはなはだしい奴(やつ)だと詈(ののし)る者を多く見る...
新渡戸稲造 「自警録」
...罵詈讒謗(ばりざんぼう)に終ったかも知れない...
新渡戸稲造 「自警録」
...かく申さば讒謗罵詈(ざんぼうばり)礼を知らぬしれ者と思う人もあるべけれど...
正岡子規 「歌よみに与ふる書」
...その辺の大都フェスの諺に口ばかり剛情な怯者を詈(ののし)って汝はアグラの獅ほど勇なり犢(こうし)にさえ尾を啖(く)わるべしというとある...
南方熊楠 「十二支考」
...薯怒って鳶を詈(ののし)る...
南方熊楠 「十二支考」
...八方から罵詈(ばり)嘲笑を存分に浴びせかけて...
吉川英治 「剣難女難」
...あらん限りな罵詈(ばり)を浴びせられた揚句(あげく)で...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...わざと罵詈(ばり)を加えた返書をやって...
吉川英治 「鳴門秘帖」
...あらゆる罵詈讒謗(ばりざんぼう)がうしろから飛んで来たが...
吉川英治 「宮本武蔵」
...わたしのペンはあなた方の罵詈(ばり)の流れについて行けません...
ルナアル Jules Renard 岸田国士訳 「ぶどう畑のぶどう作り」
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