...甚人に対しても牆壁(しやうへき)を設ける事をしない...
石川啄木 「刑余の叔父」
...どうしても各戸に設ける風習を起したい...
伊藤左千夫 「茶の湯の手帳」
...同様にそれぞれの一般的規則を設けることとなった...
大杉栄 「征服の事実」
...ある意味においてわれわれの理解力に制限を設けるものである...
岡倉覚三 村岡博訳 「茶の本」
...裏に余裕がないので製造場を設けることが出来ない...
相馬愛蔵、相馬黒光 「一商人として」
...全国の各府県のうち適当な地方に中心人物養成所とも称すべき百姓道場を設ける(例えば茨城県などが最も適当)...
戸坂潤 「社会時評」
...市民の大会堂を設ける...
鳥谷部春汀 「明治人物月旦(抄)」
...人を招いて宴席を設けることはよくありましたし...
豊島与志雄 「白塔の歌」
...函館にその頃までなかった女学校を設ける費用に寄附した...
内藤鳴雪 「鳴雪自叙伝」
...その間に内外の区別を設けることは難(かた)い位である...
新渡戸稲造 「自由の真髄」
...往々両国の国境に中立地帯を設けるという条款(じょうかん)があって...
穂積陳重 「法窓夜話」
...すべての無限なるものを遂に閉め出してしまふやうな限界を設けることであります...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 堀辰雄訳 「ドゥイノ悲歌」
...別になんらの名を設ける必要もなく...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...新たにまた解釈の地を設けるようにもなったのであろう...
柳田国男 「海上の道」
...巣箱を設ける位な人はこの鳥のために...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...小さな撮影所(セット)を設ける...
夢野久作 「東京人の堕落時代」
...貨物の輸入に対する高関税及びその輸出に対する奨励金を設けることに...
デイヴィド・リカアドウ David Ricardo 吉田秀夫訳 「経済学及び課税の諸原理」
...子供の遊びとしてさえも礼容を設けるというような子供は...
和辻哲郎 「孔子」
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