...実にはかないともなんとも言いようがない...
有島武郎 「生まれいずる悩み」
...言いようのない物足らなさが胸の奥底に濃く澱(よど)むのをどうすることもできなかった...
有島武郎 「星座」
...じろりとよりか言いようはねえてね...
泉鏡花 「唄立山心中一曲」
...たとえて言いようもない...
伊藤左千夫 「隣の嫁」
...言いようのない声をあげたんだ...
ハーバート・ジョージ・ウエルズ 海野十三訳 「透明人間」
...それは言いようもなく孤独の感じだった...
梅崎春生 「赤い駱駝」
...なにか言いようのない拡がりを...
梅崎春生 「黄色い日日」
...極度に遠く離れた何とも言いようの無い退屈の世界であった...
梅崎春生 「風宴」
...つぎにはものの言いようである...
太宰治 「ロマネスク」
...若いなあ!マーシャ ほかに言いようがなくなると...
アントン・チェーホフ Anton Chekhov 神西清訳 「かもめ」
...脊筋に何とも言いようのない好い心地の怠(だる)さを覚えて...
近松秋江 「別れたる妻に送る手紙」
...なんとも言いようのないたいへんな言葉をしゃべりちらしていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...言いようもなくみじめで影が薄くて...
野村胡堂 「奇談クラブ〔戦後版〕」
...言いようもなく物凄(ものすさ)まじい観物(みもの)です...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言いようのない複雑な眼で見据えましたが...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...言いようがあるのに――」幾つになっても...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...その泣面(なきつら)と来たらば醜いとも可笑(おか)しいとも言いようがないのである...
正岡子規 「病牀苦語」
...満さんはいつ帰るとも言って来ねいのう」と心持にそぐわぬ物の言いよう...
村井弦斎 「食道楽」
便利!手書き漢字入力検索
この漢字は何でしょう??