...見ると四角張ったものは狆の箱で...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...角張った度強(どづよ)い顔に...
徳田秋声 「あらくれ」
...亭主のテナルディエの方は、背の低い、やせた、色の青い、角張った、骨張った、微弱な、見たところ病気らしいが実はすこぶる頑健(がんけん)な男であった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...四角張った顔、脣(くちびる)の薄い引き締まった口、荒々しい半白の濃い頬鬚(ほおひげ)、ふところの中まで見通すような目つき、それは透徹する目ではなくて、探索する目と言う方が適当だった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...目尻の皺(しわ)と口角とがいっしょになってる角張った皺だらけの蒼白(そうはく)な顔を...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角張った大きな古上衣や...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...角張った父の顔が...
永井荷風 「狐」
...縁が角張った眼鏡...
H・ビーム・パイパー H. Beam Piper The Creative CAT 訳 「最愛の君」
...角張った顔を貧血させて和尚様は...
正岡容 「小説 圓朝」
...角張った額に横皺ができた――そして足をゆるめた...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「神の剣」
...家具の角張った脚が...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...妙に角張った顔の内弟子が...
三上於菟吉 「雪之丞変化」
...絵で言えば土佐狩野(かのう)のように四角張ったものだが...
南方熊楠 「十二支考」
...五尺そこそこのずんぐりした躯つきで、毛深くて、角張った、しかんだような顔をしていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...五尺そこそこのずんぐりした躯(からだ)つきで、毛深くて、角張った、しかんだような顔をしていた...
山本周五郎 「青べか物語」
...肉付きのいい角張った顔が逞(たくま)しく日にやけており...
山本周五郎 「あだこ」
...女形にしては角張った顔で...
山本周五郎 「五瓣の椿」
...――惣兵衛は色が黒く、痩せて、角張った顔で、眉毛は白いが、髪毛はまだつやつやと黒く、柔和そうな眼つきをしていた...
山本周五郎 「花も刀も」
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