...そこで寺田寅彦君という名前は私にとって親しい名前ではあったのだが...
高浜虚子 「漱石氏と私」
...こゝでは蓴菜や蘆は大変に人間に親しいものであつた...
高濱虚子 「古江」
...お前とは親しいお方というから...
高村光雲 「幕末維新懐古談」
...老人達とも親しい間柄(あいだがら)でありました...
田中貢太郎 「宇賀長者物語」
...こうして親しいお友達の前へ出ても...
モーリス・ルヴェル Maurice Level 田中早苗訳 「ふみたば」
...日本人は自然を自分に親しい兄弟かあるいはむしろ自分のからだの一部のように思っているとも言われる...
寺田寅彦 「俳句の精神」
...だがいつも親しい気持ちでいた...
豊島与志雄 「或る夜の武田麟太郎」
...親しい友人の作品に接する時とは...
豊島与志雄 「月評をして」
...今日はとか今晩はとかいう親しい言葉を...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...ごく親しい愉快そうな目配せをしたように思えた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...親しい星がかがやきはじめ...
中里介山 「大菩薩峠」
...兄弟同様に親しい間柄である以上...
夏目漱石 「明暗」
...私共にとって最も親しいものである...
宮城道雄 「音の世界に生きる」
...前駆もたいそうにはせず親しい者五...
紫式部 與謝野晶子訳 「源氏物語」
...親しい間柄と云いながら...
森鴎外 「じいさんばあさん」
...お前を産んだお前の親しい民族は...
柳宗悦 「民藝四十年」
...親しい友達なかまで別宴を張って呉(く)れたが...
山本周五郎 「いさましい話」
...二人はいつか親しい間になって...
吉川英治 「剣難女難」
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