...覚え書を覚え書のまま発表するのは時間の余裕(よゆう)に乏しい為である...
芥川龍之介 「鸚鵡」
...先(まづ)は私覚え書斯くの如くに御座候...
芥川龍之介 「尾形了斎覚え書」
...即ち住宅及びそれに関係した諸事物の覚え書きや写生図だった...
エドワード・シルヴェスター・モース Edward Sylvester Morse 石川欣一訳 「日本その日その日」
...これは読者のためではなく寧ろ自分の覚え書きのつもりで書いて置くのである...
辻潤 「自分だけの世界」
...ただ自分でほんとうにおもしろいと感じたことの覚え書きか...
寺田寅彦 「自由画稿」
...科学の方則とは畢竟(ひっきょう)「自然の記憶の覚え書き」である...
寺田寅彦 「津浪と人間」
...一八九五年の覚え書きを開いてみると...
三上於菟吉訳 大久保ゆう改訳 「自転車乗りの影」
...吾々の態度を覚え書きにして見たものである...
戸坂潤 「現代哲学講話」
...大胆な立ち入った覚え書きを発表していた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...短い感想や、詩みたいなものの断片や、単なる覚え書や、いろんな符諜や……よくもまあこの男は、役にも立たないものを書き散らしたものだった...
豊島与志雄 「立枯れ」
...ここに彼自らしたためた覚え書きを写すとしよう...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...」彼は五百フランとなにがしかの覚え書きをうまく整えて送ってきた...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...おのおのこしらえ置きの覚え書を出してお目にかけることにする...
中里介山 「大菩薩峠」
...母の覚え書きがあるから記しておこう...
長谷川時雨 「旧聞日本橋」
...ボーヴェエ氏は(君の覚え書で見たところでは)『レトワール紙』の記者と直接に会って...
エドガー・アラン・ポー Edgar Allan Poe 佐々木直次郎訳 「マリー・ロジェエの怪事件」
...更に三十余年を経た後日の追憶的覚え書であつた...
三好達治 「池のほとりに柿の木あり」
...その詩を覚え書にかいて...
吉川英治 「三国志」
...何か覚え書らしいものへ...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
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