...女の見送り人に手巾(ハンケチ)を振っていた事があるのを...
芥川龍之介 「路上」
...火葬場まで見送りをするつもりなのだ...
江戸川乱歩 「悪魔の紋章」
...その元気な一隊を見送りました...
太宰治 「東京だより」
...六人の見送りの人たちへおろおろ会釈している蒼黒(あおぐろ)い顔がひとつ見えた...
太宰治 「列車」
...妻のあそび友達ミス・ノリスとが早くから見送りに来ている...
谷譲次 「踊る地平線」
...川原さんたちを見送りに町まで行く筈だったのに...
豊島与志雄 「渡舟場」
...鄭重(ていちょう)なる見送りをうけて外洋(そとうみ)へと漕出した...
長谷川時雨 「マダム貞奴」
...父母の見送りをうけたが...
火野葦平 「花と龍」
...私は見送りに四時に起きたのです...
ブロンテイ 十一谷義三郎訳 「ジエィン・エア」
...さようなら」ウェイクフィールド叔母は大使の馬車を見送り...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「玉手箱」
...先方の見送り人には到底敵ひつこはないが...
牧野信一 「小川の流れ」
...見送りが来ては面倒と...
山本周五郎 「おもかげ抄」
...駅頭まで見送りに来た頭山満先生が...
夢野久作 「父杉山茂丸を語る」
...ここでお見送りして悲しんだものだが」口々の昂奮はやまず...
吉川英治 「私本太平記」
...見送りについて来た家士に...
吉川英治 「新書太閤記」
...内蔵助は見送りに立ったまま縁端(えんばた)に背を見せていたが...
吉川英治 「新編忠臣蔵」
...「――さらば」と、大地に坐って伏し拝む人々とまじって、月輪の老公は、大宮口まで従(つ)いてきて、その輿を見送り、すぐ牛車を返して、岡崎のほうへ急いだ...
吉川英治 「親鸞」
...それを見送り終つて...
若山牧水 「姉妹」
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