...何処か見覚えのある老尼だつた...
芥川龍之介 「六の宮の姫君」
...下に見覚えのある乱暴な字体で...
石川啄木 「雲は天才である」
...はっきりと彼は見覚えがあった...
梅崎春生 「黄色い日日」
...これは見覚えがある縞(しま)ズボンだ...
海野十三 「怪塔王」
...こっちを睨んでいる様子は物凄いというも愚かであったが――その恐ろしい顔には見覚えがあった...
海野十三 「地球盗難」
...一向に見覚えがない旨を附加えた...
大阪圭吉 「気狂い機関車」
...いつの間にか顔も見覚えていたのであった...
大阪圭吉 「三の字旅行会」
...昔明治音楽界などの演奏会で見覚えのある楽人達の顔を認める事が出来たが...
寺田寅彦 「雑記(1[#「1」はローマ数字、1-13-21])」
...彼女の方でもクリストフの姿を見て、見覚えていた...
ロマン・ローラン Romain Rolland 豊島与志雄訳 「ジャン・クリストフ」
...見覚えのあるのがあって...
豊島与志雄 「立枯れ」
...露の家正吉という男には見覚えがあります...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...何か見覚えがあるように思ったが...
橋本五郎 「地図にない街」
...私の見覚えのある古い円卓子(まるテエブル)の一部が見え...
堀辰雄 「美しい村」
...ただあの見覚えのある男だけが...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「道化者」
...自分の顔を見覚えられるのがイヤで...
吉川英治 「江戸三国志」
...足がかりにした見覚えのある塀際のムクの木から...
吉川英治 「江戸三国志」
...それはまったく見覚えのない女文字で...
吉川英治 「宮本武蔵」
...山伏の顔には見覚えがある...
吉川英治 「宮本武蔵」
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