...山本権兵衛と見立てたのは必ずしも不適評ではない...
内田魯庵 「二葉亭余談」
...態々(わざ/\)見立てるのだといつて...
薄田泣菫 「茶話」
...私が見立てて買って来てやったのを...
近松秋江 「うつり香」
...小林秀雄をこうした道化役者に見立てることは必ずしも当っていないとは思うが...
戸坂潤 「思想としての文学」
...逆にデマゴギーの流布者と見立てられる...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...靴店に見立てたっていい...
豊島与志雄 「女心の強ければ」
...月と海とを聴衆に見立てて...
中里介山 「大菩薩峠」
...これを三位一体の一柱と見立てたが...
中里介山 「大菩薩峠」
...お見立ても引付けも濟まないんだぜ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...ペリトリ王子の見立てでは...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...その鬚があって体の曲っているのを長生きの老人に見立てたものである...
牧野富太郎 「植物記」
...その前のところを花道に見立てゝ...
正岡容 「異版 浅草燈籠」
...肺らしいという見立てをする人が出てきたんで...
トオマス・マン Thomas Mann 実吉捷郎訳 「トリスタン」
...兎を野猫児とはこれを啖肉獣たる野猫の児分(こぶん)と見立てたのか...
南方熊楠 「十二支考」
...何か気の利いた花を見立てて買って来てくれないか...
ライネル・マリア・リルケ Rainer Maria Rilke 森鴎外訳 「家常茶飯」
...昨日千鶴子と虎の門で見立てたソファがもう着きそうなころだと思って時計を見た...
横光利一 「旅愁」
...貴女はよくもこの藤吉郎どのを見立てなされた...
吉川英治 「新書太閤記」
...約を守って花嫁花聟を見立て...
吉川英治 「新・水滸伝」
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