...私が今日死なう明日は死なうと思つてゐる心を見破る人は誰もない...
伊藤野枝 「遺書の一部より」
...役者のアラはすぐ見破ることが出来るのです...
伊藤野枝 「福岡の女」
...どんなシャーロック・ホームズだって見破ることの出来ない人殺し...
江戸川乱歩 「赤い部屋」
...見破ることができなかったのだ...
江戸川乱歩 「黒蜥蜴」
...それを見破ることができる...
太宰治 「ア、秋」
...「しかしそれだけで本当に真の説明になるでしょうか」「いやわしもそれが真の説明だとは思わんのじゃ」坊さんはけろりとした顔で「じゃがあなたがたはこの四者の関係を見破る者は誰もないとばかり云われる...
チェスタートン Chesterton 直木三十五訳 「作男・ゴーの名誉」
...弱点を見破る眼力はニーチェと同じ程度かもしれない...
寺田寅彦 「アインシュタイン」
...けれどあなたは彼等のたくらみを見破ることが出来たんです...
コナンドイル Arthur Conan Doyle 三上於莵吉訳 「株式仲買店々員」
...物を見破るには妙を得ているところの先生である...
中里介山 「大菩薩峠」
...それにしても見破ることは名人だ...
中里介山 「大菩薩峠」
...一見して彼を半島人と見破ることは誰にも出来なかった...
中島敦 「虎狩」
...なかなかそれを見破ることは出来ない...
中谷宇吉郎 「千里眼その他」
...これ程にたくらんだからくりを見破るのはどこの馬の骨かわからぬ古銭家の南老人ではあるまい」「その通り」「誰だお前は」「花房(はなぶさ)一郎」「アッ」驚いたのは...
野村胡堂 「古銭の謎」
...滅多なことでこれを岡っ引と見破るはずもありません...
野村胡堂 「銭形平次捕物控」
...兄妹でないと見破ることは出來なかつた...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一目で見破るであろう...
長谷川時雨 「田沢稲船」
...変装を見破るのか...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「王冠の重み」
...誰も見破る者がなかった...
吉川英治 「鳴門秘帖」
便利!手書き漢字入力検索