...ややともするとまわりに気が取られて見送るべき人を見失う...
有島武郎 「或る女」
...博士はその姿を見失うまいとして...
海野十三 「霊魂第十号の秘密」
...見失う恐れはなかった...
谷崎潤一郎 「少将滋幹の母」
...それを「部分的」な総体に分析することを見失う...
戸坂潤 「読書法」
...この点を見失うから...
戸坂潤 「日本イデオロギー論」
...少なくともかく不思議にもめぐり会った以上はもはや決して見失うまいということ...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...その時目じるしにして置いた郵便箱を見失うと...
永井荷風 「ひかげの花」
...前の馬車を見失うな...
フレッド・M・ホワイト Fred M. White 奥増夫訳 「謎の四つ指」
...愛情というものの確的な質と行為の本質を見失うと...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...現実のひどさを見ていてそれにひるまないで暖さも賢さも正しさも見失うまいとしている態度...
宮本百合子 「獄中への手紙」
...そして自家の前で見失うたのだ...
室生犀星 「後の日の童子」
...しかもつねに伝統的宗教の形式を見失うまいとしている...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...人間の理性は一朝あの一般共通の大道を見失うと...
ミシェル・エーケム・ド・モンテーニュ Michel Eyquem de Montaigne 関根秀雄訳 「モンテーニュ随想録」
...吾々はたちどころに高麗の美を見失うのである...
柳宗悦 「民藝四十年」
...分堺を見失うているのである...
柳田国男 「年中行事覚書」
...友を見失うような懸念はないのである...
柳田國男 「野草雑記・野鳥雑記」
...ちょっと油断すれば先行者の姿は草か倒木の下に隠れて見失うのである...
吉江喬松 「木曾御嶽の両面」
...追いつけずに見失う事よりも...
吉川英治 「源頼朝」
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