...勇敢な実験者になつた紙鳶は見たところはお前達のよく知つてゐるのと少しも違つてゐなかつた...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...僕の見たところでは...
アンリイ・ファブル Jean-Henri Fabre 大杉栄、伊藤野枝訳 「科学の不思議」
...見たところ、ちゃんと月の形をしている...
海野十三 「火星兵団」
...ちっとも見たところでは...
海野十三 「地底戦車の怪人」
...見たところ健康で家に帰ることにした...
ジョン・スノウ John Snow 水上茂樹訳 「コレラの伝染様式について」
...打ち見たところ葬式に使う寝棺二つ分ぐらいの容積がある...
橘外男 「ウニデス潮流の彼方」
...鳥渡(ちよつと)見たところでも...
田山録弥 「明治文学の概観」
...見たところ彼は、何かある恐ろしいものに絶えずながめ入ってるがようだった...
ビクトル・ユーゴー Victor Hugo 豊島与志雄訳 「レ・ミゼラブル」
...お持ちなさい、いくらでも」火箸(ひばし)を取って火を掻(か)き出してやると、お雪は中へはいって来て、「ほんとにわたしの部屋は変なのです、いくら炭をついでも、立消えばっかりしてしまいますものですから」「それはいけません、炭が悪いんでしょう、火種ばかりよくっても、炭が悪くっては持ちません」「炭だって、そう悪い炭じゃないようですけれど、熾(おこ)ったから安心と思っている間に、水をかけたように立消えてしまうんですものね」「では、炉がいけないのでしょう、下に抜穴があるか、或いは水分がしみ込むように出来ているのかも知れません」「いいえ、見たところ、異状はありません、それに三階ですから、水の来る心配はないはずです、おおかた、部屋が陰気に出来ているせいなんでしょう」「陰気――或いはそうかも知れません...
中里介山 「大菩薩峠」
...打見たところ二十七八...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...一一「かう見たところ...
野村胡堂 「錢形平次捕物控」
...来て見たところが...
穂積陳重 「法窓夜話」
...写真で見たところ仲々活溌らしい格構だな...
牧野信一 「鏡地獄」
...そこで意匠の点は姑(しばら)く措(お)いて筆と色との上から見たところで...
正岡子規 「病牀六尺」
...見たところしっかりした体躯(からだ)つきで...
室生犀星 「あじゃり」
...しかも私の見たところでは...
柳田国男 「木綿以前の事」
...しかし見たところはずっとふけていた...
山本周五郎 「季節のない街」
...ちょっと見たところ...
夢野久作 「近世快人伝」
便利!手書き漢字入力検索