...東洋種と西洋種とに区別したら如何(いかが)なものでせうか...
芥川龍之介 「東西問答」
...答(こたへ)それは東洋種と西洋種とに分けられるかも知れない...
芥川龍之介 「東西問答」
...けれども多少の西洋種を交(まじ)へて居ないものは殆(ほと)んどないと云つてもいいだらう...
芥川龍之介 「東西問答」
...多分に三田(みた)文学流の西洋種を交へて居る...
芥川龍之介 「東西問答」
...先づ比較的西洋種を交へない作家と云へば...
芥川龍之介 「東西問答」
...御苑の植込に所嫌はず西洋種(だね)の苜蓿が一面に生(は)へ繁つて...
薄田泣菫 「茶話」
...何でも此の猫は西洋種だと云ふことだつたが...
谷崎潤一郎 「猫と庄造と二人のをんな」
...西洋種はあまり好かない...
種田山頭火 「白い花」
...西洋種の瓢形(ふくべがた)南瓜(かぼちゃ)や...
徳冨健次郎 「みみずのたはこと」
...西洋種(せいようだね)の花に引比(ひきくら)ぶれば...
永井荷風 「一夕」
...西洋種なるべし...
永井荷風 「荷風戰後日歴 第一」
...どこの国の異国人だか、それは一向にわからないが、西洋種であり、マドロス風であり、乞食じみていることは、一見、争うべからざるのみならず、ガツガツ飢えきって、多分、一飯の恵みにあずかろうとしてここへ来て、ツイ出来心で、食物にカジリついたものであることはその挙動でもわかる...
中里介山 「大菩薩峠」
...西洋種の紅い豆(まめ)の花や...
林芙美子 「魚の序文」
...西洋種の緑色の葡萄(ぶどう)の皮を...
久生十蘭 「あなたも私も」
...しかし明治年間にその実のよい西洋種を植えて改良を図ったと聞いたことがあった...
牧野富太郎 「植物一日一題」
...大阪放送局から毎月鳴り物入りの自作や西洋種の噺を放送しだしたのがその翌年あたりから...
正岡容 「わが寄席青春録」
...けれども日本のいちごは畑につくつて食卓に上すやうに仕組まれぬから遂に西洋種ばかり跋扈(ばっこ)するのだ...
正岡子規 「墨汁一滴」
...鶏頭(けいとう)などの秋のものの外に西洋種も多く...
水上滝太郎 「果樹」
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